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青森ー大阪間、乗車券買わずに新幹線利用OK
JR本州3社、ICカード相互利用へ
  東京朝刊 
JR東日本の「スイカ」、JR東海の「トイカ」、JR西日本の「イコカ」
JR東日本、JR東海、JR西日本の3社は16日、平成20年3月をめどに、各社が発行する鉄道用ICカード乗車券の相互利用を開始すると発表した。また、東日本と東海は新たに新幹線のICカード乗車も始める。最も多機能な東日本のサービスを使うと、青森から大阪まで乗車券を買わずに新幹線を利用できる。各社のサービスには細かな違いがあって分かりにくい面もあるが、利用者にとっては券売機に並ばずに電車に乗れる範囲が格段に広がる。

JRグループのIC乗車券では、東日本の「スイカ」と西日本の「イコカ」の相互利用がすでに可能となっている。来春から東海の「トイカ」も相互利用に加わる。利用者は3社いずれか1枚のカードがあれば、首都圏、関西圏、東海圏などJR1200駅で電車を利用できるようになる。

新幹線関連サービスでは、東海の会員向け東海道・山陽新幹線のネット予約サービス「エクスプレス予約」でも、ICカードサービスを来年3月から始める。エクスプレスICカードを発行し、スイカやイコカなどのIC乗車券と重ねて東海道新幹線の乗り換え改札を通過すれば、在来線の運賃にも対応する。

一方、東日本は携帯電話を使うモバイルスイカに特急券サービスを同3月から追加する。また、東海のエクスプレス予約に会員登録(入会金1050円)すれば、モバイルスイカの画面から東海道新幹線の予約や乗車もできる。

これにより、新幹線の座席予約から乗車、料金決済まで携帯電話1台で済ませられる。サービス開始時点では、東北新幹線の八戸駅から東海道新幹線の新大阪駅までの利用が可能となる見通し。従来はIC定期券を持っている場合のみ一部区間で利用できたが、管内全線での利用は初めて。

JR3社では昨春から情報システム共通化の協議を始め、「乗客の利便性向上に向け、3社の意見が一致した」(JR東・小縣方樹常務)と相互利用に踏み切った。

ただ、パスモやピタパなど私鉄系カードのエリア外利用には未対応。新幹線でも、西日本の改札機改修が次年度以降となるため、山陽新幹線は当面従来通りとなる。



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