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ダンスとオケの“融合”を
「ラプソディ・イン・ブルー」服部有吉に聞く 
  大阪夕刊 by 平松澄子
海外で活動するダンサーで振付家の服部有吉が、オーケストラとダンスを融合させた新境地に挑む「ラプソディ・イン・ブルー」を、6月に東京、名古屋、大阪で上演する。年に1度行っている日本での意欲的なステージ作りも4回目。音楽監督と指揮を金聖響が担当し、人気ジャズ・ピアニストの松永貴志、ブロードウェー・ミュージカル「ムーヴィング・アウト」の主演ダンサー、ラスタ・トーマスら豪華ゲストを迎えて、それぞれが初顔合わせの魅惑のコラボレーションは興味津々だ。

服部有吉(右)と金聖響
服部有吉(右)と金聖響

「“融合と継承”をテーマにして、オーケストラとダンスのコミュニケーションそのもののステージを作りたい。舞台に上がったオケと男性ダンサーたちの力を200%ぶつけ合ったら、何が生まれるか。ガチンコ勝負の二人三脚を目指します」と服部。ドイツ・ハンブルクバレエ団のソリストから昨年、カナダ・アルバータバレエ団に拠点を移して活動している。

金はダンスの伴奏も初めてになるそうで、「服部君は理想と哲学の持ち主。ぼくは現実主義者。彼の驚くような提案を、ぼくがふるいにかけている感じだけれど、いろんな制約をとっぱらってどこまで変わったものができるのか。“未知との遭遇”が楽しみ」という。

ステージはオケピットをせり上げてダンススペースとして使い、オケは60人ぐらいの規模、ダンサーは服部、トーマスのほか辻本知彦、大貫真幹ら男性ばかり6人がメーンで踊る。音楽はタイトルにもなっているガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」のほか、ドビュッシーの「月の光」、シェーンベルクの「浄夜」、バーバーの「アダージョ」などを考えているそうだ。

服部は「ぼくが絶対にこだわった曲は、ジャンルを超えた融合を象徴する『ラプソディ・イン・ブルー』。じつは今年は祖父(作曲家の服部良一)の生誕100年にあたるんです。(ジャズと歌謡曲をブレンドした音楽が特徴の)祖父が目指したのがガーシュウィン。あわよくば祖父を超えてやろうという意気込みもあります」と力強く語った。

公演スケジュールは、6月15〜17日=東京・Bunkamuraオーチャードホール▽同22日=名古屋・愛知県芸術劇場大ホール▽同30日=大阪・梅田芸術劇場メインホール((電)06・6377・3800)。 



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