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26日、国立劇場
花柳輔太朗が「蚤取男」踊る
5月20日(日) 東京朝刊 by 生田誠 
浅草をどり、博多をどりの振付師としても活躍する日本舞踊家、花柳輔太朗(すけたろう)が26日、東京・隼町の国立劇場「笑いの舞踊」で長唄「蚤取男(のみとりおとこ)」を踊る。粋な江戸っ子が愛嬌(あいきょう)のある猫とともにコミカルなしぐさを披露するもので、見どころの多い日本舞踊作品だ。

昭和35年、東京生まれ。父は日本舞踊家の花柳誠三郎。舞台のかたわら、北野をどり(京都)など各地の花柳界の踊りの振り付けも行い、全国を飛び回る売れっ子でもある。

「蚤取男」は日本舞踊の人気曲。「若いころから30回ほど踊りました。口のところから外を見るので視界が狭く大変です」と輔太朗がいうのがこの曲に登場する猫。はしごを上り、塀から飛び降りるなど運動神経、敏捷(びんしょう)性を要求される。若い輔太朗の当たり役となったが、主役の男を踊るのは、今度が2回目の挑戦となる。

「裸(入れ墨)を見せるので、身体の線がきれいでないといけない。猫だけでなく、男の方も動きが大変。後半に猫を背負って踊るなど身体はきつい」という。20分余りの曲の前半は大きな蚤や蚊が登場し、浴衣姿の男を悩ませる。後半は女役となった猫(花柳輔瑞佳(すけみずか))とからみ、ユーモラスに踊る場面がたっぷりある。「この手の踊りには人間性が出る。踊る側が真面目にやらなければ、観る人にもおもしろくない」と話す。

午後2時開演。ほかに「靱猿(うつぼざる)」「夕顔棚」「身替座禅」も。問い合わせは(電)0570・07・9900。



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