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4月スタート 相談件数は1万超える
熟年離婚 「年金分割制度」利用者は300件以下
  東京朝刊 
4月にスタートした離婚のさいの夫婦の年金分割制度を利用し、社会保険事務所へ年金分割を請求した件数は、全国で女性218人、男性75人だったことが21日、社会保険庁の調べで分かった。「慰謝料より確実に手に入る老後資金」で、熟年離婚の増加も見込んで制度化された年金分割。4月に請求した人たちは導入前から着々と準備を進め、離婚にこぎつけたとみられる。

同庁によると、夫婦ともに請求しているケースもあるため、実際の件数は218件以上293件以下。都道府県別では、東京36件、大阪27件、神奈川24件、愛知と北海道が23件、兵庫と埼玉が22件、福岡12件−。

大阪府社会保険労務士会年金部会長の後藤田慶子・社会保険労務士は「離婚のさいは必ず年金分割を考えるようになった。年金分割は金額の多寡にかかわらず確実に手に入る方法。4月に分割請求した人は制度導入を待ちに待っていた人たちで、様子を見ている人も多いのでは」と話す。

また、年金分割の相談件数は、4月に初めて1万件を超えて1万1957件、10月からの7カ月間の累計では4万3653件に上った。そのうち4月の来訪相談は6472件、累計2万3301件で8割以上が女性。離婚を真剣に考えている人が行う、年金分割のための情報提供を請求したのは4月に3116人、累計で1万1162人で、女性が85%を占めた。



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