産経Webへ戻る
ENAKってどういう意味? | お知らせ | 新聞バックナンバー購入 | 問い合わせ | リンク・著作権 | MOTO | 産経Web
首都圏の大学ほかコンビになどに設置
若者向けフリーマガジン「らくご☆まがじん」発刊
  東京朝刊 by 栫井千春
落語をテーマにした初心者向けの季刊フリーマガジン「らくご☆まがじん」が創刊された。発行は首都圏の大学に通う女子学生らでつくる編集企画プロダクション「エンピツむすめ」で、寄席や首都圏の約60大学のキャンパスのほか、コンビニ、書店など約300店舗に置かれている。

「こんな面白い落語を大学生が知らないのはもったいない」と語る編集長の小松亜子さん
「こんな面白い落語を大学生が知らないのはもったいない」と語る編集長の小松亜子さん

「らくご☆まがじん」は、寄席で落語を見たことがない学生を読者に想定し、人気落語家インタビュー、女子学生による寄席の体験記などが並ぶ。落語協会、落語芸術協会と新宿・末広亭など都内4軒の寄席が協賛、取材や印刷に協力しているのも特徴だ。

演芸情報誌「東京かわら版」の編集長、佐藤友美さんは「初心者向けのわかりやすい案内書という印象」としたうえで、「上方落語や落語芸術協会の機関誌など演芸のフリーペーパーはこれまでにもなかったわけではないが、本格的な落語専門のフリーペーパーは首都圏では初めてではないか」と話す。

「らくご☆まがじん」編集長の小松亜子さんは卓球が得意なスポーツウーマンで、高校のときに国体ベスト8に入り、大学でも卓球部で活躍。大学時代は演芸とはまったく無縁だったが、卓球を通じて知り合った三遊亭小遊三を見ようと3年前、25歳で初めて浅草演芸場に行き、すっかりはまってしまったという。

「落語は古くさい、地味でおじさんくさいというイメージがあって敬遠していましたが、年代に関係なく楽しめるものだということがわかりました。こんな面白い落語を大学生が知らないのはもったいない、と思ったんです」と小松さん。

創刊号は16ページだが、7月発行予定の第2号では32ページに増やすつもりだという。

小松さんは「予備知識がなくても楽しめるのが落語の魅力。カラオケやボウリング、映画みたいに、女子大生が普段遊ぶときの選択肢の一つに落語がなればいいな、と。『らくご☆まがじん』がその入り口になれば」と意気込みを語った。



産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
Copyright(C)2007 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.

ここは記事のページです