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「不器用に丁寧に」
デビュー35周年 石川さゆりに聞く
  東京朝刊 by 安田幸弘
演歌歌手、石川さゆりがデビュー35周年を迎えた。3月に100枚目のシングル「狭霧の宿」を出し、23日には記念アルバム「さゆりIII」を発売。「この1年をお祭りみたいに楽しくいっぱいいろんなことをやってみたいなあという気持ちです」と語る。

演歌歌手の石川さゆり(撮影・栗橋隆悦)
演歌歌手の石川さゆり(撮影・栗橋隆悦)

芸能界に入ったのは中学時代。昭和47年にドラマ「光る海」に出演、翌年「かくれんぼ」で歌手デビューした。「レコーディングを終えても本当にデビューできるのかなあと夢のようでしたね。それがついこないだのように思いだされます」

初めての大ヒットは52年、高校時代に発売した「津軽海峡・冬景色」。

「いま思い返すと高校卒業の単位が足りなくてね、『この曲ヒットさせるから単位ください』と先生に訳わかんないことをいったんですよ。それでも1カ月卒業が遅れて、『イルカにのった少年』を歌った城みちる君と2人で校長室の隣で卒業式をしたんです」と笑顔でちゃめっけたっぷりに振り返る。

「狭霧の宿」は35周年記念シングル第1弾。内容は王道を行く演歌だ。「石川さゆりっていうとみなさん演歌っていっていただきますでしょ。でも演歌っぽい演歌って歌ってこなかったような気がして。やっとそういう歌が歌えるようになったのかなあと。私の中では今まであまりなかった曲です」

記念アルバムは阿久悠らが作詞を、三木たかしや弦哲也らが作曲を手がけ、気持ちのこもった12曲を収めた。

先月からは35周年記念コンサートツアー「さゆり物語」をスタートさせた。デビューからこれまでを講談で振り返り、数々のヒット曲を順に歌っていく新しい試みだ。

「講談ってかっこいいじゃん、って思ったんですよ。で、私の生い立ちやエピソードを講談語りしながら歌を歌っていくと、また違ったものができあがるんじゃないかなあと思って」

ずっと大切にしている言葉は「不器用に丁寧に」だという。「器用じゃないので私も。その時代その瞬間に自分が何を表現させてもらえるのか感じながら、ひとつひとつ歩いていきたいなあって思います」

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