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「三匹の蟹」で芥川賞
作家、大庭みな子さん死去
  大阪夕刊
小説「三匹の蟹」などで知られる芥川賞作家で芸術院会員の大庭みな子(おおば・みなこ、本名・美奈子=みなこ)さんが24日午前9時14分、腎不全のため千葉県内の病院で死去した。76歳だった。自宅は千葉県浦安市美浜1の7の604。葬儀は近親者のみで行う。喪主は夫、利雄(としお)氏。

東京都出身。津田塾大学を卒業後、結婚し、夫の勤務地のアラスカに11年間住んだ。同地から昭和43年に投稿した「三匹の蟹」で群像新人賞と芥川賞を受賞した。

他の作品に「寂兮寥兮(かたちもなく)」(谷崎潤一郎賞)、「啼く鳥の」(野間文芸賞)、「海にゆらぐ糸」(川端康成賞)、「赤い満月」(同)など。

平成8年7月、脳出血と脳梗塞(こうそく)で半身不随となったが、利雄氏の協力で口述筆記による創作を続けた。

昭和62年には、河野多恵子さんとともに女性で初の芥川賞選考委員に就任。日本ペンクラブ副会長なども務めた。

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