10年ぶりに復活
テレビドラマ「裸の大将」復活 主演は塚地武雅
5月26日(土)
東京朝刊 by 松本明子
昭和55年から17年間続いたテレビドラマ「裸の大将」が10年ぶりに復活する。故・芦屋雁之助が演じていた画家、山下清さんの役を引き継ぐのはお笑いコンビ、ドランクドラゴンの塚地武雅だ。塚地といえば、映画「間宮兄弟」で日本アカデミー賞(新人俳優賞)を受賞するなど、最近役者として注目を集めている。大抜擢(ばってき)にこたえ、新・裸の大将をどのように演じるのだろうか。
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山下清さんの役を引き継ぐお笑いコンビ、ドランクドラゴンの塚地武雅 |
「ピュアで子供っぽいところを意識してます。知的障害はあっても基本は子供っぽく、リアルよりコメディーです。最近のドラマは人情喜劇が少ない。ほのぼのとした親子愛がテーマでもあるのでとても見やすいと思います」
役づくりのために丸刈りにした。ランニングシャツと半ズボンに、背中にはリュック。そのいでたちだけですでに山下さんを感じる。
「子供のころに雁之助さんを見ていました。おにぎりをうまそうに食べるなあ、と。プレッシャーと喜びが半々。近づこう近づこうとしています」
ロケ先では年配の人たちから「清さん」と声をかけられる。前シリーズは単発ドラマでは珍しく、全83話という長寿番組だったが、塚地は「82回はやりたいかな」と意欲を見せる。
この日の収録は「日本のゴッホ・山下清展覧会」が東京都内で開かれている場面。スーツ姿にさせられるが、すぐにいつもの服装に着替えて放浪の旅に出る。「ぼ、ぼくは、背広が嫌いなんだな、うん」。塚地の小学生のころの夢は漫画家。絵心は十分に伝わっているようだ。
フジテレビ系土曜プレミアム「裸の大将〜放浪の虫が動き出したので〜」(仮題)で今夏放送予定。
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