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ブルーノート東京でライブ披露
歌手、キャロル・ウェルスマン ロック、ラテン…柔軟に
2007/11/01 産経新聞  東京朝刊 by 岡田敏一
カナダ出身の人気女性ジャズ歌手、キャロル・ウェルスマンが先ごろ来日し、ブルーノート東京でライブを披露した。本国では新作を出せば米CNNの有名なトーク番組「ラリー・キング・ライブ」が取り上げるほど。そんな彼女は「ジャズに敬意を示す日本のファンは最高ね」と話す。


祖父はトロント・シンフォニー・オーケストラの創設者フランク・S・ウェルスマン。名門米バークリー音楽院でピアノを専攻。1990年からプロ活動を開始し、94年にデビューアルバム「ラッキー・トゥ・ビー・ミー」を発売。ボサノバの名曲「イパネマの娘」などに挑んだ。2000年に米大物ジャズ演奏家、ハービー・ハンコックが米に紹介しスターに。

日本デビューは04年。通算7作目となる最新アルバム「キャロル・ウェルスマン」を引っさげての来日だが、ロックとジャズをクロスオーバーさせた「ドナルド・フェイゲンの『ナイトフライ』(1982年)やスティングの『ナッシング・ライク・ザ・サン』(87年)が大好き」というだけあり、ジャズというカテゴリーにとらわれない柔軟な発想が根底にある。

「最新作はこれまでで最も国際的な内容。キューバやプエルトリコといったラテン系のサウンドも取り入れたのよ」と笑うが、一方で「マイルス・デイビスが聴衆に背を向けて演奏したのは有名よね。そうした閉鎖的でエンターテインメントの精神から反した発想がジャズを衰退させたんだわ」と手厳しい。

聞き手の立場に立った親しみやすいジャズが身上。

「『ジャズは気取ってて嫌いだけど、あなたの曲は好きだ』と言ってくれるファンも多いのよ。セリーヌ・ディオンも私の楽曲を歌ってくれたし。ボーカル・ジャズは最も理解しやすいジャズだしね」

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