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認定マークで人気度アップ
企業の「子育て優遇」PR盛ん
2007/11/11 産経新聞  東京朝刊 by 原口和久
少子化が進むなか、育児休業が取りやすいなど子育てにやさしいイメージをPRする企業が増えている。厚生労働省からのお墨付きともいえる認定マークを自社製品や名刺などに印刷し、子育てをサポートする企業であることを強調。就職先としての人気度アップの効果も出ているという。

カゴメの乳幼児向け飲料の包装シートにはられたマーク
カゴメの乳幼児向け飲料の包装シートにはられたマーク

認定マークは、次世代育成支援対策推進法(次世代法)に基づき、厚労省が一定の要件を満たした企業に交付するもので、愛称は「くるみん」。制度は今年4月に始まり、9月末までに366社・団体にマークが交付された。

第一生命保険は、男性の育児休業取得者を1人以上とするなどの目標を盛り込んだ行動計画を策定。平成17年4月〜今年3月の計画期間中に男性社員で初の取得者が出て最終的に4人が育児休業を取り、今年5月に厚労省から認定を受けた。

交付されたマークは、クリアファイルや名刺に印刷しているほか、ホームページの採用サイトにも掲載。仕事と家庭の両立支援策を推進している点をPRしている。平山武史人事企画課長は「働きやすい会社というイメージがさらに広がったようで、売り手市場になった今も学生の応募者数は減ることなく、人気は維持している」と話す。

またカゴメは、今年7月からマークを飲料品「やさい育ち」「六条麦茶」の包装シートに付けている。「飲食品は多くの消費者の目に触れるので、マークのことを知ってもらおうと、乳幼児向けの商品を扱う部署にお願いしたところ、快く了解してもらった」(人事総務部)という。

今後、他の商品にも広げることを検討しており、「(カゴメが)子育てにやさしい企業だということを知ってもらうことで、安全・安心のブランドがさらに高まれば」(同)と期待している。

認定企業の多くは大企業かそのグループ会社だが、なかには地方の中小企業も。従業員数21人の長岡塗装店(松江市)は9月末現在、島根県内で唯一の認定企業だ。

マークは封筒や名刺に印刷しており、「顧客など周囲からも子育てにやさしい企業としてみられるようになり、企業イメージは大きく上がった」(古志野純子常務)という。今後は工事用車両や作業現場の防護シートにマークを大きく取り付ける予定だという。

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次世代育成支援対策推進法
少子化対策の一環として平成15年7月に成立、17年4月に全面施行された。育児介護休業法など既存の法律の規定を上回る自主的な取り組みを支援するのが目的。常時雇用者数301人以上の企業・団体に対し、子育て支援策を盛り込んだ行動計画の策定・届け出を義務付けている。
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