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センチメンタルなところが日本人好み
舞台「欲望という名の電車」 篠井、北村のコンビで
2007/11/15 産経新聞  東京朝刊
アメリカの劇作家テネシー・ウィリアムズの名作「欲望という名の電車」が上演される。主人公ブランチを現代劇では数少ない女形の俳優、篠井英介が、相手役のスタンリーを5月に亡くなった北村和夫の長男、北村有起哉が演じる。

篠井英介(右)と北村有起哉
篠井英介(右)と北村有起哉

「欲望という名の電車」は、杉村春子のブランチ、北村和夫のスタンリーという劇団文学座の名舞台が今も語りつがれる。篠井は中学生のとき、この2人の芝居を見た。「杉村さんと北村さん以上のコンビはありません。口まねしたくなるような杉村さんのせりふでした。自分が演じられたらすてきだろう、と思った」と思い出を。

篠井は念願の舞台を平成13年に実現。今回はキャストを大幅に変えての再々演となる。

一方の北村有起哉は父のスタンリーを見たことはなく、同じ役を演じるなど思ってもみなかったという。父は医者役で共演を望んでいたが果たせなかった。アドバイスも受けなかったのは、「父を尊敬していましたし、偉大すぎる存在でした。だからこそ頼らないで頑張ってきた」からだ。

物語の舞台はルイジアナ州ニューオーリンズ。ステラの元へ姉の高校教師ブランチが訪ねてくる。ブランチはステラの夫スタンリーの、がさつさが嫌でたまらなく、スタンリーはブランチの上品ぶったしぐさが鼻につく。つかの間の幸せにひたっていたブランチだったが、スタンリーに隠していた過去が暴かれる。

「この作品のセンチメンタルなところが日本人は好きなのでしょう。人間ドラマが凝縮され、ストーリーが流れるようにうまく描かれています」と篠井は話していた。

公演は16〜25日、東京・新大久保の東京グローブ座。問い合わせは(電)03・3201・8116。

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