MSN産経ニュース SANSPO.COM ZAKZAK iZA! FBi
ENAKってどういう意味? | お知らせ | 新聞バックナンバー購入 | 問い合わせ | リンク・著作権 | MOTO | MSN産経ニュース
15日、新作「TANE〜種〜」披露
狂言とコントの融合 野村万蔵、南原清隆ら
2007/10/12 産経新聞  大阪夕刊 by 亀岡典子
古典芸能“狂言”と現代の笑い“コント”が融合した「現代狂言」が、15日午後6時半から大阪市北区の大阪能楽会館で上演される。和泉流狂言師の野村万蔵、コンビ「ウッチャンナンチャン」と、単独でもさまざまなジャンルで活躍中のタレント、南原清隆らが出演する新しいコンセプトの舞台だ。

そもそもは、テレビのバラエティー番組で、故野村万之丞が南原ら出演者に狂言を教えたのがきっかけ。その際、狂言とコントをドッキングさせて、新たに現代の狂言を創造しよう−という試みがスタート。万之丞は急逝したが、弟の万蔵や門弟の小笠原匡らが引き継ぎ、南原や渡辺正行、島崎俊郎らとともに活動を続けてきた。

昨年、第1弾として、古典の「二人大名」をベースにした「一人サラリーマン」(台本・演出、野村万蔵)を初演。上司から文句を言われ、逆ギレしてしまうサラリーマンを活写しておおいに笑わせた。

今回は第2弾。南原と、狂言に造詣の深い俳優の壌晴彦が共同で台本を執筆。演出も南原が担当して、新作「TANE〜種〜」を作り上げた。

物語は小笠原ふんする世阿弥の霊が、南原らが演じる現代の漫才コンビに乗り移り、CM撮影の現場でさまざまな騒動が起こって…というもの。狂言の演技様式を用いながらも、随所にいまの感覚を取り入れた作品になるという。

小笠原は「初めて狂言を見る人は、古典だとつい身構えてしまいますが、現代狂言はいい意味で狂言が本来持っている大衆性をいかし、だれもが楽しめる舞台になっていると思う」と話す。

当日はまず、古典の「二人大名」を万蔵と小笠原が演じ、続いて「一人サラリーマン」を南原らがつとめる。最後に南原、島崎、万蔵、小笠原ら、タレント、狂言師の共演で「TANE〜種〜」を上演する。

問い合わせは萬(よろず)狂言事務局TEL03・5363・1305。

携帯版SUMiRE STYLE スミレモバイル登場




産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
Copyright(C)2007 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.

ここは記事のページです
携帯で読むSUMiRE STYLE