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走り回って逃げる/時限爆弾イメージ
目覚まし時計 多彩に楽しく 
2007/10/14 産経新聞  東京朝刊 by 中曽根聖子
上から、走って逃げる「ナンダクロッキー」、プロペラが飛び出す「フライングアラームクロック」、手榴弾型の「投げて止める!目覚まし時計」
上から、走って逃げる「ナンダクロッキー」、プロペラが飛び出す「フライングアラームクロック」、手榴弾型の「投げて止める!目覚まし時計」
普通の目覚まし時計では起きられない−という朝寝坊に、強い味方となってくれそうなユニークな目覚まし時計が次々に登場している。セットした時刻になると走り回って逃げる、床に投げつけて止める、時限爆弾をイメージしたタイプなど、眠気を一気に吹き飛ばすスリリングな目覚ましが人気を集めている。

「なぜ、私の目覚ましはちゃんと起こしてくれないの?」。朝が苦手で、普通の目覚ましに疑問をもった米マサチューセッツ工科大の学生だったガウリ・ナンダさんが考案し、全米で話題を集めたのが「ナンダクロッキー」だ。

設定した時刻になると、ロボットや宇宙人がおしゃべりしているような電子音を発しながら、部屋の中を走って逃げ回る。起きて捕まえないとアラームを止められない仕組みだ。

先月、大阪のアークトレーディングが国内販売を開始すると人気に火がつき、たちまち約5000個を売り上げた。

映画やテレビでおなじみの時限爆弾処理をイメージした「起床装置DANGERBOMB CLOCK」(バンプレスト)もユニークだ。赤・黄・青の3本の配線のうち正しい1本を一定の時間内に抜かないと、激しい爆発音が鳴り響く。スリリングな仕掛けが若い男性の支持を集め、3月の発売から4カ月で1万8500個を売る大ヒット商品に。

また今月、手榴(しゅりゅう)弾の形をした目覚ましが発売された。壁や床などに投げつけてアラームを止めるという斬新な商品で、その名も「投げて止める!目覚まし時計」。ほかに野球ボール型、サッカーボール型がある。開発した東洋トレーディングは「気合を入れて、スッキリ爽快(そうかい)な目覚めを」とアピールする。

東京・渋谷の東急ハンズ渋谷店にも、遊び心いっぱいの目覚ましが勢ぞろい。「フライングアラームクロック」は、設定時刻になるとプロペラが飛び出し、本体に戻さないとアラームが止まらない仕掛け。また小銭を入れるまで音が鳴り続ける「バンクロック」は、朝から貯金もできる一石二鳥の優れモノだ。売り場担当の常磐誠さんは「楽しく朝を迎えたいと、若い男性を中心に人気が高まっている」と話す。

明治32年に服部時計店(現セイコーホールディングス)が日本初の目覚まし時計を発売してから100年余り。セイコークロックも非常ベルと間違えるほど大音量のベルアラームや、携帯電話から好みの曲をダウンロードできる時計などを開発してきた。同社企画本部の吉岡正継さんは「今後もびっくりするような商品を開発したい」と話す。

ますます多彩に変化する目覚まし時計。自分にぴったりの1台を探して、さわやかな朝を−。

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