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大正9年 通説・福岡の前年
「セーラー服」の元祖は京都 
2007/10/14 産経新聞  東京朝刊
「セーラー服」の元祖は京都−。制服メーカー「トンボ」(岡山市)は、セーラー襟の洋装制服を日本で最初に導入したのが大正9(1920)年の平安女学院(京都市上京区)であることを突き止めた。通説は同10年の福岡女学院(福岡市南区)が元祖だった。

平安女学院が大正9年に導入した“元祖”(左)と翌年に採用された福岡女学院のセーラー服(各校提供)
平安女学院が大正9年に導入した“元祖”(左)と翌年に採用された福岡女学院のセーラー服(各校提供)

トンボの「ユニフォーム研究室」が大正時代に洋装制服を導入した十数校を調査。記念誌などから平安女学院が同9年、従来の着物・はかまからセーラー襟に紺のワンピースに変えていたことを確認した。当時、この制服を目当てに入学する生徒がいるほど人気だったという。

ただ約1年後、福岡女学院が独自に導入したのは濃紺の上着とスカートの組み合わせで、より現在のセーラー服に近い。佐野勝彦研究室長は「何をセーラー服と考えるかによるが、現代につながるスタイルでは福岡女学院が元祖ではないか」との配慮も示している。

福岡女学院は「1番、2番を競うつもりはない」と冷静に受け止め、平安女学院は「元祖だと分かり、びっくり。生徒や卒業生にPRしたい」と喜んでいる。



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セーラー服
英海軍が19世紀半ばに水兵(セーラー)用の服として導入し、日本海軍も明治5(1872)年に採用した。トンボ社によると、和服では体操など運動の授業に不都合なため、日本では女子生徒の制服として戦前に金城学院(愛知県)などキリスト教系の女学校で相次いで導入された。戦後は一般的な制服として全国的に広がった。
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