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ニッポン放送「母ちゃんダンプ」
感動作 コンビニでどうぞ 
2007/10/25 産経新聞  東京朝刊 by 松本明子
コンビニの書籍が話題を呼んでいる。ニッポン放送の番組から生まれた単行本『母ちゃんダンプ』。首都圏と静岡のセブンイレブン約5700店と全国の書店で発売したところ、発売1カ月で2万部を突破した。ラジオとの“コラボ”というユニークさが功を奏した形で、コンビニからベストセラーが誕生する日も近いかも?

コンビニの店頭に並ぶ『母ちゃんダンプ』(右手前)
コンビニの店頭に並ぶ『母ちゃんダンプ』(右手前)

ニッポン放送がセブンイレブンに配本するようになったのは昨年の1月。1冊目は『大地震発生!生き残るための75の教え』でその後、第3弾として出した『車いすのパティシエ』はラジオ発の「涙があふれ、心が温かくなる」感動のエピソード集として話題に。10万部以上を記録し、うち半分の5万部がセブンイレブンで売れた。

感動エピソードの第2弾として、先月発売された『母ちゃん−』は発売直後から好調な売れ行き。「放送直後に本が売れ始める」「熱烈なラジオファンのオーナー店舗で部数を伸ばす」などマーケティングの動向がはっきりと数字に表れる形となった。

同書はリスナーから届いた33話を収録。ダンプ運転手の夫を亡くした妻が一念発起、免許をとって夫の職業を継ぎながら、3人の子育てに奮戦する表題作品など、涙なくしては読めない作品ばかりで、トラックやタクシードライバー、主婦などの年配層が買っていく姿も目立つという。

「活字が売れない時代にどう売っていくか。チャレンジとして昨年から本腰を入れて取り扱い始めた」と話すのはセブン−イレブン・ジャパン商品本部の岡嶋則幸マーチャンダイザー。「雑誌の売り上げは下降気味だが、書籍はほぼ横ばいを維持している」としている。

コンビニという限られたスペースの中だけに、今後は中身の選択が重要になるといい、同本部の担当者は「やはりテレビやラジオで話題になったもの、電車帰りにさらっと読める気軽さなど、立地や客層に合わせたラインアップを進めたい」と話す。11月5日には、再びニッポン放送とのタッグで政治家の笑える失言を集めた『フー・アー・ユー』を販売するという。

ニッポン放送発行の『母ちゃん−』(扶桑社発売、800円)の番組趣旨は、新番組「上柳昌彦のお早うGood Day!」(月〜金曜、前6・0)の1コーナー「グッドストーリー」で受け継がれている。

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