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A・クリスティ原作の傑作 犯人捜しを楽しむ
ミステリー劇「マウストラップ〜ねずみとり〜」
2007/10/30 産経新聞  東京朝刊 by 柳谷昇子
アガサ・クリスティ原作の傑作ミステリー劇「マウストラップ〜ねずみとり〜」が東京・銀座の博品館劇場で上演される。俳優の大和田伸也が演出したバージョンの再々演だ。

出演している内海光司(手前)
出演している内海光司(手前)

第二次大戦直後の英ロンドン近郊。若夫婦がオープンした山荘に5人の客が次々にやってくる。やがて殺人事件が発生。大雪で外部から遮断された山荘の人々はお互いを疑い始める。

1952年、英ロンドンで開幕以来、演劇史上世界最長のロングランを更新中で、クリスティ財団が映像化を許可していないため、舞台でしか見られない。

初演から出演している内海光司は「ミステリーとして犯人捜しの楽しみはもちろん、8人のキャラクターが際立っていて、全員が主役という感じ。キャストの間でも『あの役をやってみたい』という会話があります」と話す。

全国各地を回り、一部キャストを変えながら上演を重ね、2年ぶり3度目の上演となる。

「最初はあやしい雰囲気を作ったりもしたのですが、原作どおりに演じる方がいろいろな角度で見てくれる。舞台から観客の顔を見ると、皆さんそれぞれ視線の先が違うんです。セリフを言っている俳優を見ている人がいれば、言っていない俳優を見ている人も。真剣に犯人捜しをしているのがこちらにも伝わってきます。見る側が忙しい作品ですね(笑)」

照明や舞台美術も見どころの一つ。小道具は「どれも近くで見てもらいたいほど」凝っており、効果音や音楽の使い方もお楽しみだ。

「結末が分かったからもういい、ではなく、分かってからまた確かめるという楽しさもある。見た人に感想を聞くと、最初は『犯人はこの人? いや違う』と、どんどん変わっていくらしく、これほどいろいろな意見を聞く作品って面白いですよね」

ほかに芳本美代子、淡路恵子、田村連、桐山浩一、山崎美貴、野沢聡、戸井勝海が出演。11月1日から4日まで。1日は大和田や内海ほかのキャストによるアフタートークショーも。TEL03・3571・1003。

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