「ジーザス」「エビータ」「オペラ座」
劇団四季 関西でウェバー3作品連続上演
大阪夕刊 by 平松澄子
大阪四季劇場(大阪・西梅田)で「オペラ座の怪人」を、京都劇場(JR京都駅ビル内)で「エビータ」を上演中の劇団四季。京都では、10月から「ジーザス・クライスト=スーパースター」が開幕する。ロンドン・ミュージカルを代表する作曲家、アンドリュー・ロイド=ウェバーの手によるこれら3作品が関西で連続上演されるのを記念して、3作品の主要キャストが京都・東寺に集結、八幡宮に成功を祈願した。
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それぞれの作品の衣装をつけて東寺の五重塔を背景に並んだ7人の主要キャストたち |
「ジーザス−」はウェバーのデビュー作で、イエス・キリスト最後の7日間を描いたロック・ミュージカル。劇団四季との出合いとなった記念すべき作品でもあり、1973年に日本初演。日本独自の浅利慶太演出は、全く雰囲気の異なる〈ジャポネスク・バージョン〉と〈エルサレム・バージョン〉の2パターンがある。京都での公演は初めてで、〈ジャポネスク〉が10月13日〜11月10日、〈エルサレム〉が11月18日〜12月8日と、連続して上演される。
「エビータ」はアルゼンチンの元大統領夫人、エバ・ペロンの波乱の生涯を描いた作品。日本初演は1982年で、現在上演中の舞台は、振付(加藤敬二)や美術(土屋茂昭)などを大幅にリニューアルしてさらに練り上げた(今月12日まで)。
「オペラ座−」はガストン・ルルーの同名小説をもとにした切なくも美しいラブストーリーでウェバーの最高傑作といわれる。日本初演は1988年で、落下するシャンデリアや幻想的な仕掛けなどゴージャスな見せ場もたっぷり。大阪公演は12年ぶり4度目になるが人気は衰えず、チケットはすでに11月まで完売、今のところ来年2月まで発売中だ。
東寺に集まったのは、「オペラ座−」から怪人役の高井治、クリスティーヌ役の苫田亜沙子、ラウル役の北澤裕輔。「エビータ」からタイトルロールの井上智恵、チェ・ゲバラ役の芝清道。「ジーザス−」からジーザス役の柳瀬大輔、マリア役の高木美果の計7人。
「ウェバーがいなかったらこの仕事をしていなかったと思う。人生を変えた作品」(高井)、「ウェバー作品は全部大好きです。3作品とも出演できて幸せ」(井上)、「曲を聴くだけでドキドキ、ワクワクする。京都での上演はひときわ異次元の雰囲気があると思うので楽しみです」(柳瀬)と、それぞれ作品への想いなどを語った。
公演の問い合わせは劇団四季関西公演本部(電)06・4796・6600。
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