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ホテルイースト21東京
地元密着サービスで外資高級系と勝負だ!
9月17日(月) 東京朝刊 by 小島清利
外資系高級ホテルを中心に顧客獲得競争が激化している東京都心で、地元密着サービスで脚光を集めている中堅シティーホテルがある。ホテルオークラ系のホテルイースト21東京(東京都江東区)。レジャー向け宿泊プランを企画しているのは、若手女性スタッフでつくる商品企画プロジェクトチームだ。下町の情緒が残る近隣の観光資源を活用する一方で、女性ならではの視点でユニークな商品を打ち出す。

ホテルイースト21東京の女性商品企画チーム「スプリング」のスタッフ
ホテルイースト21東京の女性商品企画チーム「スプリング」のスタッフ


「春の訪れのように、女性が幸せな気持ちになる商品をつくりたい」−。女性スタッフの商品企画プロジェクトチーム「スプリング」のリーダーで、営業企画課の荒川宏子さんはチーム名の由来をこう説明する。

チーム「スプリング」は約1年前に発足した。メンバーは、荒川さんをはじめ、宿泊セールス課の高橋麻由美さん▽宿泊予約課の石川有希子さん▽フロント課フロントサービスの金湖直子さんの4人。「計画が持ち上がったときに『ぜひ参加させてほしい』と名乗り出た、やる気のあるスタッフばかり」という。

チームがこれまでに企画したなかで一番のヒット商品は、女性に人気のブランド「ピーチ・ジョン」と連携した「pjマジックプラン」。宿泊者にピーチ・ジョンのパジャマをプレゼントし、カクテル飲み放題などの特典もつけた。「自分たちが泊まりたくなる、という発想で企画した」(荒川さん)といい、昨年秋、約100人の宿泊客を集めたという。

また、9月30日まで実施中の「しっとり下町散策プラン」は、スタッフの親と同年代の「団塊の世代」に焦点をあてた。富岡八幡宮や清澄庭園など近隣の観光名所の散策に便利なタクシーチケット(2000円分)をつけ、「お父さん、お母さんに贈りたいという視点」で企画。ホテル開業15周年記念の目玉商品として売り出している。

都心では外資系高級ホテルの進出が相次ぐ一方、帝国ホテル東京など国内の高級ホテルも大規模な改修工事を進め、富裕層に焦点を当てた顧客獲得競争が激化しており、客単価は高騰する傾向にある。

これに対し、平成4年9月、「下町地区初の本格的シティーホテル」として営業を開始したホテルイースト21東京は、値ごろ感のある高品質なサービスの提供を目指しており、チーム「スプリング」をはじめ、人材を活用した商品企画力やサービス向上で生き残りを図る狙いだ。

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