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米企業が開発 一般利用者の登録開始
「山、高さ、世界一」→「世界一高い山は」文章検索が注目
  東京朝刊
【ロサンゼルス=松尾理也】従来の「キーワード検索」に代わり、文章で質問する「自然言語検索」技術で注目されている新興企業、パワーセット(サンフランシスコ)は19日までに、実験段階の検索エンジンへの一般利用者の登録を始めた。同社の技術は、現在インターネット検索の分野で圧倒的な強さを誇るグーグルを脅かす可能性もあると高い評価を集めており、来年に予定されている一般公開に向け熱気が高まっている。

現在のキーワード検索は、調べたい内容を表すキーワードを1つ、あるいは複数入力する。例えば「山、高さ、世界一」のように打ち、関連ページを探す。これに対し、自然言語検索は「世界一高い山は」といった文章で行うことでニュアンスや文脈が検索作業に反映され、より正確な結果が得られる。現在は英語版のみだが、日本語版の開発も進んでいるという。

パワーセット社は言語処理の専門家らによって2005年に設立され、すでに1250万ドル(約15億円)の調達に成功するなど、シリコンバレーで、最も有望な新興企業の一つとされる。

同社のバーニー・ペル最高経営責任者(CEO)は17日、AP通信などに対し、「グーグルは偉大だが、今や停滞している。自然言語検索への進化は必然だ」と、自信満々で述べた。

ただ、懐疑的な声も少なくない。自然言語検索のアイデア自体、これまで何度も登場し、期待を集めては消えてきた過去がある。米誌ビジネス・ウイークは、「言語学でインターネット検索の問題を解決することはできない」との専門家の意見を伝えている。

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