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5年にわたる恋愛、結婚、破綻を2人の軸で描く
舞台「ラスト・ファイブ・イヤーズ」再演 主演、山本耕史
  大阪夕刊 by 平松澄子
山本耕史主演のオフ・ブロードウェー・ミュージカル「ラスト・ファイヴ・イヤーズ」が今月、2年ぶりに再演される。相手役のシンガー、井手麻理子がミュージカルに初挑戦するのも話題だ。

「同じ舞台に居ながら互いにひとり芝居をやっている感じ」という山本耕史(左)と井手麻理子
「同じ舞台に居ながら互いにひとり芝居をやっている感じ」という山本耕史(左)と井手麻理子

ジェイソン・ロバート・ブラウン(台本・作詞・作曲)が2002年に作ったこの作品は、日本では05年に初演。新進作家のジェイミーと女優志望のキャサリンの、5年にわたる恋愛、結婚、破綻(はたん)が描かれるのだが、物語は2つの角度から同時に進行する。男は出会いから現在の別れまでを追い、女は現在から過去にさかのぼって回想。2人の時間軸が重なり合うのは唯一、結婚式のシーンだけというユニークな構成である。

「ぼくがほとんどの作品を再演しないのは、天井が見えるから。しかし、この作品は天井が見えない可能性を感じるひとつ。出演者は2人だけで、装置に頼ることもなく、人間の心理が的確に描かれているし、歌の難度もズバ抜けている。自分を試される作品でもあるんです」と山本。「今回は共演者が変わることで、全く空気感も違う。井手さんは年齢も近いし、大人の女性としての説得力もある。相手の目を見て実際にふれるのは1シーンしかないけれど、より大人の男女の新しい“ファイヴ・イヤーズ”になると思います」と意欲をみせる。

オーディションで決まった井手は、ソウル・シンガーとして海外での活動も多く、実績を重ねている実力派。「ミュージカルも芝居も初めてですが、私は歌は物語を語るものだと思って歌ってきた。その世界を広げて、音楽の力でどれだけ伝えられるかチャレンジしたい。キャサリンは喜怒哀楽が激しくて、女性らしい女性だと思う。ちょっと自分と似ていて困ったワァーって感じですね」と決意を語った。演出は鈴木勝秀。

公演は28日午後2時と7時、大阪のシアター・ドラマシティ(TEL06・6377・3888)で。

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