10月 英音楽家のマイケル・ナイマンとともに
コシノヒロコ 上海で大規模ショー
東京朝刊
ファッションデザイナー、コシノヒロコ(70)が、英音楽家のマイケル・ナイマンとともに10月25日、中国・上海で大規模なショーを行うと発表した。ファッションと音楽、地元の舞劇団によるダンスパフォーマンスなどを組み合わせたもので、「中国上海国際芸術祭」の目玉イベントのひとつだという。
コシノとナイマンの組み合わせは、ちょっと意外かもしれない。2人は約1年前、京都・東寺のイベントで出会い、ファッションと音楽という分野の違いを超えて意気投合したという。
コシノが上海でショーを行うのは、23年ぶり。昭和59年に日本人として初めて、現地でコレクションを発表している。
「キメの細かな手仕事を求めて、よく上海の製造現場にも通っていたのですが、従業員らはその高い技術にもかかわらず、価値や使命に気付いていないようでした。そこで、(彼らの技術を使った)私のコレクションを見せたいと思ったのです」とコシノ。ショーの本番に入れない人々が「リハーサルだけでも」と押しかけ、「結局8回もリハーサルをしました」と振り返る。
そんな上海も変貌(へんぼう)を遂げた。ファッションをめぐっても、製造の場から消費の場へと、世界の注目はシフトしている。「春夏と秋冬の最新コレクションをすべて持っていくつもり。どんな反応が見られるか、楽しみです」
産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
Copyright(C)2007 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.