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心身追い込み英雄熱演
「朱蒙チュモン」主演ソン・イルグクに聞く
  東京朝刊
主役としてドラマのタイトル名を背負うプレッシャーは大きかったに違いない。それも演じた役柄は歴史的な英雄。加えて制作費50億円を超す大作連続ドラマ…。「でも一生のうちにタイトルの名を背負えるチャンスなんて俳優としてめったにあるもんじゃないでしょ」。韓国で昨年放送され、最高視聴率50%を超えた人気ドラマ「朱蒙 チュモン」の主演俳優、ソン・イルグクは笑顔でこう答えた。

「日本での『チュモン』の反響の大きさに正直、戸惑っています。でもうれしい」と笑うソン・イルグク
「日本での『チュモン』の反響の大きさに正直、戸惑っています。でもうれしい」と笑うソン・イルグク

チュモンは、高句麗を建国した韓国の英雄。ドラマはチュモンの波乱の生涯を、誕生する以前の両親の代まで遡(さかのぼ)って描きあげた壮大な歴史物語。一話約1時間のドラマは計81話のロングラン番組として放送された。

中国ロケなど長期間の撮影が続いた。合戦や武術練習の場面などアクションシーンも多い。

「たぶん私の体力に期待して、プロデューサーはこの役を指名してくれたんじゃないかな」と本人は苦笑いする。

当初は計60話の予定が、放送開始から高視聴率が続き、急遽(きゅうきょ)21話分が加えられた。

「韓国のドラマ界ではよくある話ですよ」とさらりと言うが、ソンたち俳優陣がこの延長を聞かされたのは60話の撮影終了が近づいたころだという。

「さすがにみんな疲れ切っていた時期で、作品のクオリティを下げないために活を入れ直す必要がありましたけどね」

この“笑み”には深い理由がある。撮影の合間、後輩の俳優らを誘ってトライアスロンの試合に出場していた。

「長年トライアスロンを続けてますがこの時、過去最高の記録を出せたんです。困難になればなるほどいい結果を出せるタイプ。だから撮影中、自分を追い込みたかった」

精神的に優しすぎるチュモンが、武術で心身を鍛え上げ、歴史的な英雄に成長していく役作りの裏側にはこんな方法で自分を追い込む役者魂があった。

「チュモン」のDVDは順次、ポニー・キャニオンから発売中。(戸津井康之)

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あらすじ
紀元前108年、朝鮮半島一帯を統治する大帝国を築いた古朝鮮(コジョン)国は隣国・漢に滅ぼされる。将軍・ヘモス(ホ・ジュノ)は漢に抵抗を続けるが、重傷を負い、瀕死のところを河伯族の君長の娘ユファ(オ・ヨンス)に助けられる。やがて2人は恋に落ち、男児チュモン(ソン・イルグク)が誕生。チュモンは波瀾(はらん)万丈の末、高句麗を建国する英雄となる。
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