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午前零時台「EYES」
吉と出るか…NHK イメチェンで若者にアピール
2008/4/14  産経新聞大阪夕刊 by 田辺裕晶
深刻化する若者離れを食い止めようと、NHKは今月から、総合テレビの毎週月〜土曜の午前零時台の時間帯を「EYES(アイズ)」と題し、笑いやJ−POP、ガールズファッションなどポップな番組を集中させている。これまでにないコンテンツで「NHKは変わった」と若年層にアピールするのが狙い。イメチェン作戦は吉と出るか−。

東京・渋谷の109。新規オープンした現役ファッションモデルのショップに女の子が押し寄せる。彼女たちが夢中になるのが、東京発の「カワイイ」ファッションだ。

「東京カワイイ★TV」(水曜)の初回放送は、渋谷のギャルの聖地を特集。カリスマ店員のファッションチェック、裏原宿探検など先端のファッション情報を紹介した。

「NHKの番組と聞いて、どこまでできるのか不安だった」と話すナビゲーターの歌手、安良城紅。「自分が視聴者でも、チャンネルを確認したら『(NHKなのに)こんなのもやっているんだ』とビックリする」と話した。

こうした激変の裏には、NHK視聴者のいびつな年齢構成がある。総合テレビの1週間の接触者率(5分以上見た人の割合)は20代が32%なのに対し、60代は82%と倍以上の開きがある。また、昨年6月には全体の接触者率が開局以来初めて60%を割り込んだ。編成局編成センターの村田直樹副部長は「これまでとは違った取り組みが必要」と危機感を募らせる。

イメチェンを印象づけるため、導入するのがゾーン編成。従来、若者向け番組は週末夜の教育テレビで放送することが多かったが、「アピールが足りなかった」と反省する。ほかのラインアップは、才能のある若手パフォーマーをプロデュースする「テレ遊び パフォー!」(火曜)▽J−POPの人気アーティストが登場する「MUSIC JAPAN」(木曜)▽視聴者が携帯電話で投稿するお笑い番組「着信御礼!ケータイ大喜利」(土曜)など。高い情報性と、視聴者の参加しやすさで勝負したいと強調する。

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