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ロールケーキ、プリン、シフォン
ひと味違う!お米スイーツはいかが?
2008/4/18  産経新聞東京朝刊 by 中曽根聖子
小麦粉の価格高騰により、にわかに脚光を浴び始めた米粉を使った食品。中でも、女性を中心としたプチグルメな甘党を引きつけているのが、米粉を素材にしたお米スイーツだ。国産米を使った新しい商品も続々と登場。これまでの洋菓子とはひと味違う、もちもち、しっとりした食感が特徴で、新感覚スイーツとして定着しそうな勢いだ。

島根県産米を使った「米(ライス)プリン」
島根県産米を使った「米(ライス)プリン」


東京・池袋の西武百貨店池袋本店などに出店する洋菓子の「シェ・コパン」(神戸市)は昨秋、米粉のロールケーキ「まっしろーる」(1260円)を発売した。営業本部の斉藤景子さんは「シンプルで真っ白なロールケーキを作るために小麦よりも白のイメージが強い米粉を使用した」と説明。季節の果物をのせた色鮮やかなケーキが並ぶショーケースの中でその白さがひときわ存在感を示し、週末には1日20〜25本を売り上げる定番商品だ。

京都土産として知られる八ツ橋の老舗「本家西尾八ッ橋」が手がける新感覚スイーツは、京都産米粉にこだわった「純米シフォンケーキ」(850円など)。ほのかな甘さとしっとりした口溶けが特徴で、抹茶やメープル味などもある。八ツ橋と同じ米粉で作った洋菓子という物珍しさから、結婚式の引き出物としても人気を集めているという。

白が際立つシェ・コパンの「まっしろーる」=東京・池袋の西武百貨店池袋本店
白が際立つシェ・コパンの「まっしろーる」=東京・池袋の西武百貨店池袋本店




他社に先駆け、国内初の米粉カステラを開発したのは国産素材にこだわる和菓子の「仙太郎」(京都市)。製菓学校の専門家らの協力を得て、カステラには不向きとされていた米粉で試行錯誤を重ね、和三盆糖蜜を隠し味に素朴な味わいを生み出した。

米そのものを使った「米(ライス)プリン」(280円)は、JR山陰線松江駅の駅ビルにあるおにぎり専門店「縁むす」の人気商品。製造する「丸藤伸興アゴおばさん弁当」の藤井祥一社長は「昼食時間を過ぎた午後に売れる商品は何かないかと考え、茶碗(ちゃわん)蒸し感覚で食べられるプリンを開発した」と話す。お米のツブツブ感が残るオリジナルスイーツは1日70〜80個が飛ぶように売れ、全国から問い合わせが殺到している。

八ツ橋の老舗が手がける「純米シフォンケーキ」
八ツ橋の老舗が手がける「純米シフォンケーキ」


一方、グランドプリンスホテル赤坂(東京都千代田区)は今月15日から、ホテル内のベーカリーショップでマドレーヌなど3種類のお米スイーツを販売。会津産コシヒカリの発芽胚芽(はいが)はい芽米粉を使用したロールケーキ(1250円)は、どら焼きのようなもちもちした食感のスポンジ生地で生クリームと白ゴマの寒天、黒豆を包んだ独特の味わい。

広報担当者は「ヘルシーで安心・安全な国産食材として、通常の米粉よりもビタミンB1やミネラルを多く含む発芽胚芽米粉に着目した。お米の新しい食べ方を楽しんでほしい」と話している。

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