シンフォニックコンサート　５月２７日

姿月あさと　地元でコンサート　オーケストラとともに

2008/4/21 　産経新聞大阪夕刊

オーケストラの生演奏とともに、元宝塚歌劇団宙組のトップスター、姿月あさとの歌が楽しめる「シンフォニックコンサート」が５月２７日、ザ・シンフォニーホールで開かれる。地元・大阪での開催に姿月は「音楽のいろいろな楽しみ方、聴き方を自分なりに皆さんに伝えられたら」と話す。

プログラムは、唱歌・童謡と、姿月の美しいテノールが堪能できるオペラアリアの２部構成。唱歌・童謡は今回が初披露だが、三枝成彰のアレンジにより、歌謡曲のバラードを思わせる「からたちの花」など、斬新で新しい曲調に仕上がった。幼いころ授業で歌った歌詞の意味を改めて知り、「昔の言葉の美しさを感じた」と姿月。

だからこそ、長年親しまれてきた唱歌などが音楽の教科書から消えつつある一方で、悲しい事件が頻発する現状を憂い、「幼いころに聴いた音楽は耳に残っているし、人間は音楽で精神的に癒やされることが多いと思う。大人になったからこそ新鮮に聴けるとも思うし、ぜひ何らかの形で残せたら」との願いを込める。

宝塚退団後から今日までの８年間、さまざまなジャンルの音楽に挑戦してきた。１７２センチのスラリとした体形と低めの声が元宝塚トップを彷彿とさせるが、「いろいろな人や音楽に出会えたこと」が財産となり、音楽を追求する気持ちがさらに強くなった。海外生活が長かったが、昨年からは生活拠点を日本に戻し、舞台活動についても「こうご期待です」と話しており、ファンを喜ばせそうだ。

コンサートは午後２時半からで、「故郷」「荒城の月」、「トスカ」、「蝶々夫人」などを披露する。問い合わせはＴＥＬ０３・３５８４・１９５１へ。

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