マクドナルド 誰もが満足 香りと味わい
プレミアムローストコーヒーはこうして生まれた
2008/4/25
産経新聞東京朝刊 by 八並朋昌
すっかり定番になった「100円マック」。中でもコーヒーは2月に「プレミアムローストコーヒー」として生まれ変わり、1カ月で3000万杯を売る人気だ。
「厳選した4カ国産の豆を最良の配合(ブレンド)にしました」と話すのは、開発を手がけた日本マクドナルドのメニュー開発本部マネージャー、瓦林哲児さん(44)。「ブラジルは苦みとボディー感が特徴で、コロンビアは苦みを緩和して香りを引き立てる。ブラジルだけでは苦味が突出し、コロンビア単体だと飲み応えが足りない。両者のバランスをとるのがグアテマラ。そしてかんきつ系のかすかな酸味をもつエチオピアが後味にキレを出すんです」
確かに香ばしい。口に含むと、まろやかな中にほのかな苦味と酸味が溶け合い、飲み込んでも香ばしさが漂う。コーヒー店でさえ、香りと味わいがアンバランスな場合があるのに、この出来栄えは驚き。
マクドナルドは平成15年、香りや味わいに優れた「プレミアムコーヒー」を180円で発売したが、2年後に100円コーヒーに移行。「お客さまからは、味が薄いという声と同時に苦過ぎるという声もあり、どちらも満足させなければならない。しかも、一緒に飲んでも食べ物の味を邪魔せず、単体でも満足できる飲み応えを実現する難しいテーマでした」
それだけに「外食チェーンでは初めてコーヒーの配合を開示しました」。
瓦林さんは、大手コーヒーメーカーで11年にわたり業務用コーヒー豆の企画開発を担当し、一昨年にマクドナルドへ移籍。「全国3800店を調べると、地域や店舗で豆の配合やコーヒーマシンに違いがあった。そこで、豆の配合を統一し、抽出に最適な湯温90度を保てる最新マシンを配備。従業員には『なぜ90度か』『なぜ保温は30分以内か』と実地説明し、おいしいコーヒーを提供するマインドを高められました」
何より、物価上昇の中での100円維持は驚き。「本当に大変でしたが、大量購買の利点を生かしました」。そして「ホットの次はアイス。こちらも劇的に変わりますよ。夏には楽しんでいただけます」と、自信をのぞかせる。
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