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“命の歌”と出合い復活 
「窓」でブレーク シンガー・ソングライター矢野真紀に聞く 
2008/2/3 産経新聞  東京朝刊 by 安田幸弘
心の内側から訴えかけてくるような情のこもる歌声が魅力の矢野真紀が、人気を高めている。昨年4月発売のアルバム収録曲「窓」が、ドラマの挿入歌などとして流れ、人気が急上昇。幅広い年齢層に支持されて昨年のUSEN・Jポップリクエストチャンネルで年間総合1位に輝いた。その楽曲と声を生で感じてもらおうと、16日からコンサートツアーに出る。


シンガー・ソングライターとして平成11年にデビューしてから自作を発表し続けてきた。風味堂の渡和久と共演するなどいくつかの話題を呼んできたが、ヒットチャートとは無縁の生活。心機一転し他の作詞作曲家から楽曲を提供してもらい制作に取り組んだのが昨年4月に発売したアルバム「BIRTH」だった。収録曲「窓」は、さだまさしに作詞を依頼した。

「多くの人に元気を与えられるような歌を歌いたい、ということだけお伝えしました」

そのころ体調がすぐれず、昨年1月に入院した。気持ちも不安定だったが退院後、手元に届いた詞を見て驚いた。病室の窓から街路樹の花咲く音が聞こえてくる場面から始まるフレーズ。頑張りすぎず、自分なりに夢をもって歩んでいこうという内容に感銘を受けた。

「私の体調に関して、さださんはご存じなかったんです。でも自分の体験と重なる部分が多くて鳥肌が立ちました。見た瞬間、『命の歌』だと思いました」。そして「この曲をちゃんと多くの人に届けなきゃ」との使命感がわいてきたという。

思いは届いた。昨年6月、ドキュメンタリードラマの挿入歌に起用されると、視聴者からテレビ局などに「誰の歌?」などと問い合わせが殺到。要望に応え、9月にはシングルも発売した。音楽番組などにも登場し、チャートはぐんぐん上昇。病を抱えたリスナーからも「元気をもらった」という便りが多く届いた。

「この曲は新しいファンとの出合いも導いてくれた」と自信をつかんだ矢野。16日からのツアーのタイトルは「窓をあけて…」にした。「これからもどんどん『窓』をあけていきたいですね」と前を見つめている。

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