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シングルマザーで身近な設定
舞台「紫式部ものがたり」大地2役、久々に“男”も披露
2008/2/6 産経新聞  大阪夕刊 by 平松澄子
大地真央主演の痛快王朝ロマンスコメディー「紫式部ものがたり」が、3月3〜30日に大阪松竹座で上演される。今年は「源氏物語」の千年紀とあって何かと話題も多いが、この舞台は原作者の紫式部を、お茶目なシングルマザーととらえた切り口が新鮮。大地のはじけたコメディエンヌぶりに加え、劇中劇で光源氏に扮して久々に“水も滴る男役”を披露するのも話題だ。

(左から)升毅、大地真央、神田沙也加、桂小米朝=大阪での製作発表
(左から)升毅、大地真央、神田沙也加、桂小米朝=大阪での製作発表

「紫式部ものがたり」は一昨年12月に東京の日生劇場で初演された舞台で、大阪には今回が初登場。夫を亡くし、一人娘とともに父の元で自由奔放に暮らしていた紫式部が、文才を認められて華やかな宮廷デビューを果たし、さまざまな人間関係にもまれながら、「源氏物語」を書いてゆく姿を描く。

脚本・作詞担当の齋藤雅文は「紫式部を主人公にしたコメディー、という発想は無謀にも思えたが、小説を書くことによって女性が成長、自立していく物語と考えて、勝手に“文子”という名前をつけ、『源氏物語』からインスピレーションをもらった。たとえば、霊的に交換できて、死者から話を聞くことができる、という風にすると、話がふくらむんです」という。

演出を担当した宮田慶子は「真央さんは悲劇から喜劇まで一気に見せられる女優さん。かわいくキュートで、品のある紫式部を造形してくださった。笑いあり、涙あり、歌あり、亡霊とのダンスあり…と何でもありの現代劇風の芝居になっています。再演の機会を得たので、スケールアップ、ロマンス度アップしてお見せしたい」と話した。

大地にとっては今年最初の舞台。「舞台での紫式部の特徴は、近視で世間知らずで耳学問の文学少女。そう考えると、身近にいそうなタイプでしょ。おもしろくて、いろんなメッセージ性も盛り込んであって、最後にはきっちりまとまる不思議な作品です。男役の光源氏役も思い切ってやらせてもらいます」というから、宝塚時代から定評のあるコメディーセンスを大いに発揮してくれそうだ。

紫式部が仕える中宮彰子と劇中劇の夕顔を演じるのは神田沙也加。「真央さんの源氏は吸い込まれそうになる美しさ。初演より少しは落ち着いて役を深めたい」。彰子の父で時の権力者、藤原道長役は升毅。「初演の時は抱擁シーンの見せ方を真央さんからアドバイスされたんです。今回はより男のパワーを出したい」。今回初めて出演する桂小米朝は文章博士で紫式部を目の敵にする大江匡衡役。「平安ものは大好きなんです。脚本に素直に、チクチクといやらしく演じたいですね」と、それぞれ抱負を述べた。

ほかに、清少納言役に酒井美紀、和泉式部役に高田聖子、紫式部の父の藤原為時役にジェームス小野田らが出演する。問い合わせはチケットホン松竹TEL0570・000・489。

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