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ブロードウェーデビュー!
和央ようか「CHICAGO」主演決定
2008/2/14 サンケイスポーツ  
【ニューヨーク12日(日本時間13日)=箱崎宏子】宝塚歌劇団元宙組トップスターの女優、和央ようか(39)が“ブロードウェーデビュー”を飾った。10月に東京・赤坂ACTシアターで開幕するミュージカル「CHICAGO」にヴェルマ・ケリー役で主演することが決まり、現地公演のカーテンコールに登場した。日本人キャストが本場の舞台で紹介されるのは史上初。一昨年の退団後、初のミュージカルに挑む和央は「(本場に)負けないよう頑張ります」と成功を誓った。

本場デビューを飾った和央ようか(右から2人目)。「シカゴは音楽、衣装すべてがカッコイイ。バランスが取れていて大好きな作品」=ニューヨーク・アンバサダー劇場
本場デビューを飾った和央ようか(右から2人目)。「シカゴは音楽、衣装すべてがカッコイイ。バランスが取れていて大好きな作品」=ニューヨーク・アンバサダー劇場

「Ms. Yoka Wao!」

弁護士役の現地男優の紹介で、1メートル74の和央が、美脚がのぞく黒のセクシー衣装で舞台中央の階段のセットから登場。現地ヴェルマ役のブレンダから花束を渡され、英語と日本語で「この素晴らしい作品でヴェルマを演じられることを楽しみにしています」とあいさつすると、会場からは大喝采が沸き起こった。

日本人キャストが本場のステージで紹介されるのは史上初。今作品は日本人キャストと、ブロードウェーのスタッフによるオリジナル演出という日米合作になることからこの快挙が実現した。“ブロードウェーデビュー”に、和央も「幸せ。夢のような時間でした。明日も出たいです(笑)」と興奮を隠せなかった。

「CHICAGO」はブロードウェーやロンドンでロングラン公演中の人気作品。弁護士の力を借り、スキャンダルを逆手にスターダムに駆け上る2人の女性を描く。2002年には米国で映画化され、レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギアが出演し大ヒット。アカデミー賞最優秀作品賞も受賞した。

和央は映画でゼタ=ジョーンズが演じたヴェルマ役に挑戦。作品冒頭では「All That Jazz」を歌い踊る有名な場面を演じる。ブレンダから花束を渡され「バトンをいただけた気がして、しっかり頑張りたい。シカゴといえばヴェルマという印象。クールにどこかホットにスタイリッシュにいきたい」と目を輝かせた。

一昨年7月の退団後はコンサートや映画「茶々−天涯の貴妃−」に主演するなど着実にキャリアを積む中、この作品が退団後初のミュージカル。バリバリの男役から一転のセクシー美女役に「ヴェルマは悪女というとらえ方もあるが、カッコイイ女性。今の自分が生かせる役だと思いました。この役をいただけて光栄」といい、「ブロードウェーのキャストに負けないよう頑張りたい」と胸を躍らせた。この秋、“ニュー和央”が感動を巻き起こす。

豊富な経験に期待
「CHICAGO」はトリプル主演。女優の米倉涼子(32)がロキシー・ハート役、歌手の河村隆一(37)がビリー・フリン役でミュージカル初挑戦することが、すでに発表されている。和央は「米倉さんとは一度お目にかかりました。河村さんはまだお目にかかっていないのでとても楽しみ」。一方、山崎芳人エグゼクティブプロデューサーは和央の起用に「ヴェルマは舞台を支える役。彼女は経験豊富で歌って踊って演技ができる人」と期待を寄せている。赤坂ACTシアターで10月〜11月初旬にかけて上演予定。

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物語

1920年代後半のシカゴ。舞台スターを夢見るロキシー・ハートは、彼女を見捨てた愛人を殺害して逮捕され、監獄へ。そこで、不倫していた夫と姉を殺害した容疑で投獄されたナイトクラブの歌姫ヴェルマ・ケリーと出会う。ヴェルマは悪徳敏腕弁護士ビリー・フリンのマスコミ操作により、獄中にして大スターへと上りつめていく。それを知ったロキシーもビリーの力を借り、正当防衛の悲劇のヒロインになり…。
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