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ドキュメントタッチの実録
線路で殉職 宮本警部を悼む 三宅裕司が熱演
2008/2/14 産経新聞  東京朝刊
自らの命を犠牲にして、踏切自殺しようとした女性を助けた警視庁板橋署常盤台交番の宮本邦彦警部を主人公にしたドラマが15日、フジテレビ系で放送される。取材をもとにしたドキュメントタッチの実録で、宮本警部役の三宅裕司は「ドラマを通じて、日本人が忘れてしまった大切なことを伝えたい」と話している。番組は、金曜プレステージ・千の風になってドラマスペシャル「死ぬんじゃない!〜実録ドラマ・宮本警部が遺したもの」(後9・0)。

宮本警部を演じる三宅裕司。関係者からの取材でドラマを構成した
宮本警部を演じる三宅裕司。関係者からの取材でドラマを構成した

「地元の人から名前で呼ばれて慕われ、『あの人なら危険を顧みずにやりかねない』と言われる宮本さんって一体どんな人だったんだろうと思った」

同局情報企画部の大野高義プロデューサーは、ドラマ化のきっかけについてこう話す。事故から約3カ月後、妻の礼子さんから了解をもらって取材を開始。遺族をはじめ宮本警部を知る警察学校の教官や同期生、駐在所の同僚、町の人々らから幅広く話を聞き、エピソードを集めた。

不器用で敬礼もうまくできなかった若き日の姿、人とのつながりを大切にしたいという思いから駐在を目指し、町田を起点に行く先々で奮闘する日々…。そして普段通りの1日のはずだった昨年2月6日、痛ましい事故が。

スタッフの中には「もっとドラマチックにしたい」「視聴者を泣かせるシーンを作りたい」といった声もあったが、「事実を淡々とつづった」と大野プロデューサー。「いわゆる実話のドラマ化ではなく、すべて取材を元にしたドラマにしたかった」と話す。

主演の三宅は「台本を読んだときには“ウソ”かと思ったくらいまじめで正義感の強い人。こういうお巡りさんが本当にいたということを伝えたい」と話している。

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宮本警部殉職事故

昨年2月6日午後7時半ごろ、東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で、遮断機をくぐって自殺しようとした女性を助けようと、近くの交番で勤務中だった宮本警部が後を追い、急行電車にはねられた。女性は一命を取りとめたが宮本警部は意識不明の重体となった。全国から激励の手紙や折り鶴が寄せられたが同月12日、死亡した。享年53歳。
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