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ソフトバンク「ホワイトプラン」で他社焦り
携帯春の陣 最大級値引き 消耗戦
2008/2/18 産経新聞  東京朝刊
携帯電話・PHS各社が春商戦で過去最大級の料金・手数料割引キャンペーンを展開している。ソフトバンクは学生の基本使用料を3年間無料として攻勢をかけ、NTTドコモとKDDI(au)もそれぞれ1万円キャッシュバック(還元)で対抗する。携帯会社は4月上旬まで最大の新規顧客の書き入れ時。特に今年はソフトバンクが台風の目になっているだけに、「各社とも死にものぐるい」(NTTドコモ)で臨んでいる。

まさしく“予想外”の大幅割引で他社をうならせたのがソフトバンクの「ホワイト学割」だ。小学生以上の学生なら2年契約の「ホワイトプラン」の基本使用料(月額980円)が最大3年間、計3万5280円分無料になる。

同社は昨年1月にホワイトプランを発表して携帯業界に価格破壊をもたらし、5月以降は契約数純増でトップを独走している。今回のホワイト学割は、将来長く使ってもらえる若者を青田買いする戦略だ。

迎え撃つドコモ、KDDIは昨秋、総務省から端末代金と利用料金の分離透明化を指導され、2年契約の新プランを導入して料金制度改革に踏み切ったが、ソフトバンクに顧客を奪われる流れに歯止めをかけられない。1万円のキャッシュバックを初めて全国展開するのは、危機感の表れだ。

両社は家族向け割引を上乗せする特典も設け、若者だけでなく家族ぐるみの囲い込みを狙う。

ただ、期間限定の手厚い割引は、かえって正規料金の割高感を招きかねない。キャンペーン終了後も消費者の歓心を得るために「さまざまな角度から料金施策を検討している」(KDDI)といい、過激な割引合戦が将来の料金引き下げの呼び水となる可能性もある。

携帯業界の売上高の減少はすでに顕著だがが、こうした割引きキャンペーンが収入源に拍車をかけることは必至だ。

ウィルコムは音声通話プランの割引に加え、データ通信端末の主力プランも2年間、月額1万2001円から6000円へと引き下げる。他社への対抗措置だが、正規料金引き下げへの布石ともみられる。

一方、同社は学生向けにスマートフォン端末購入代金を実質無料とする「アカデミック・パック」を導入しており、新入生獲得の大きな武器として売り込む構えだ。

昨春にデータ通信専用端末で参入したイー・モバイルも春商戦の割引に初めて臨む。同社はサービスエリア拡大により、1月の契約純増数がドコモを上回るなど好調。人気のスマートフォン端末をアピールしていく。

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