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結婚式セミナー好評
新郎も主役の時代 情報誌が特集
2008/2/22 産経新聞  東京朝刊 by 海老沢類
結婚を控えた男性向けのサービスが盛況だ。情報誌の新郎向け特集が人気を集め、挙式当日の写真の写り方や振る舞いまで丁寧に指南する新郎向けセミナーも登場した。ゲストのもてなしを重視する結婚式が浸透し、新郎の役割が大きくなっていることが背景にあるようだ。

別冊付録の「彼専用ゼクシィ」は年2回発行。式当日の謝辞の文例など、すぐに役立つ情報を掲載する

歩き方や表情
「2人の写真撮影では少し内側を向いて」

「新婦を気遣うように1、2度振り返ると印象がアップします」

東京・新宿の京王プラザホテルは今月10日、「新郎向け」と銘打った初のブライダルセミナーを開いた。

プログラムは約1時間。同ホテルで美容、衣装、写真などを担当する専門家が、挙式前日の心構えから、当日のメイクやヘアスタイル、女性のエスコートの仕方まで、男性が見落としがちなポイントをこと細かく指摘。参加した約30組のカップルは真剣な表情で耳を傾けていた。

3月に挙式を控える都内の男性会社員(35)は、実際にキャンドルサービスを体験し、エスコートのポイントを学んだ。「歩き方や表情など、アドバイスが具体的で参考になった。新婦を引き立てるためには新郎の役割が重要だと思った」

企画の背景には、近年の結婚式スタイルの変化があるという。晩婚化が進み、同ホテルで挙式をするカップルの年齢も上昇。30代後半の“大人のカップル”も増えているという。営業戦略室企画広報支配人の斎藤潤子さんは「独自性を追求する20代とは異なり、30代以上のカップルはゲストへの『おもてなし』を重視する傾向が強い。ゲストとの会話を重視しつつ、スマートに式を進行するには新郎の上手な立ち居振る舞いが重要になる」と企画の意図を説明する。

意識が変化
昨年3月に発売され、ロングセラーとなっているアルバム「男のウェディング・ソング」(ソニー・ミュージックダイレクト)は、結婚式での選曲にこだわりを持つ新郎向けのオムニバス。定番のラブソングなど17曲を収録し、シーン別に楽曲の使い方を指南するブックレットも付けた。

目を引くのは「スター・ウォーズのテーマ」「燃えよドラゴン」といった場の盛り上がりを意識した曲だ。同社の担当者は「『男性向け』を意識し、披露宴だけでなく2次会でも使えるような曲を積極的に入れた。結婚を控えた男性へのプレゼントとして購入する人が多い」と話す。

花嫁向けの記事に多くのスペースを割く結婚情報誌にも新郎を意識した特集が目立ち始めた。

リクルート発行の「ゼクシィ」は、平成17年5月号に初めて「男のゼクシィ」と題した分冊を付けた。挙式までの段取りや費用など最低限必要な知識を盛り込んだ30ページ弱の冊子だが、交際相手に手渡す女性が続出し、部数が大幅に伸びたという。昨年9月号からは「彼専用ゼクシィ」にリニューアルし、半年に1回のペースで発行を続けている。

ゼクシィ首都圏版の伊藤綾編集長は「おもてなし重視の挙式スタイルが浸透し、女性だけでなく男性も主役という意識が高まっている。結婚の準備により積極的に取り組む男性は今後も増えていくのでは」と予想する。

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