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手軽な操作、片付けも楽々
自宅で本格派カフェの味 エスプレッソマシン
2008/2/23 産経新聞  東京朝刊 by 中曽根聖子
自宅で手軽に本格的なカフェの味を楽しめるエスプレッソマシンが人気を集めている。家電売り場には、コーヒー豆を1杯分ずつ密封したカプセルを使用する使い勝手の良い機種や、1台でレギュラーコーヒーやカプチーノまで作れる機種などさまざまなタイプが勢ぞろい。休日の朝、好みの一杯でくつろぎの時間を楽しんでみては。

試飲コーナーもあるヤマギワリビナ本館のエスプレッソマシンコーナー=東京・外神田
試飲コーナーもあるヤマギワリビナ本館のエスプレッソマシンコーナー=東京・外神田

東京・銀座の三越にあるネスレ日本の専門店「ネスプレッソブティック」。コーヒーの豊かな香りに誘われた買い物客らが、ずらりと並ぶエスプレッソマシンを品定めする。

店で一番人気の「ネスプレッソC100」(2万9820円)をはじめ同社のマシンは、粉状のコーヒー豆を1杯ずつ密封したカプセルをセットしてボタンを押すだけという手軽さが特徴。カプセルは豆の酸化を防ぎ、ひきたての香りを保つ。後片づけの手間がかからず手が汚れないことも人気の要因。昨年購入した30代の女性会社員は「出勤前の一杯で幸せな気分になる。片づけも簡単で、朝の忙しい時間にはありがたい」と満足そう。

ここ数年、販売台数は毎年30%増の勢いで、同社ネスプレッソ事業部の河内淳マネジャーは「最大19気圧をかける独自の抽出システムによって、インスタント並みの手軽さで、エスプレッソ特有の豊かな香りと、きめこまかい泡を楽しんでいただけます」と話す。

東京・外神田のヤマギワリビナ本館では「デロンギ」や「サエコ」などイタリアのメーカーを中心に12社のマシンが勢ぞろい。実際に試飲できるのもこの店の特徴だ。

インテリアショップらしく、カラフルで洗練されたデザインの製品が目を引くが、売り場で多いのは豆を1杯ずつ密封したパックを使う「カフェポッド」専用機だ。イタリアのフランシスフランシス、日本のデバイスタイルホールディングスなど各社とも3万円台から。ミルクを泡立てるスチーム機能内蔵タイプや、豆ひきから抽出までボタン一つでできる全自動マシンまで多彩だ。

またヨドバシカメラマルチメディアAkiba(東京・秋葉原)には、1万円台から15万円台まで約20種類のエスプレッソマシンが並ぶ。売り場面積を拡充したこともあって、2年前と比べて約2倍の売れ行き。売れ筋は1台でエスプレッソ、カプチーノ、レギュラーコーヒーを作れる機種など2万円台の商品が中心。「最近は20〜30代の若い方が増えており、価格や機能面だけでなくデザインにもこだわる人が目立つ」という。

全日本コーヒー協会によると、日本人の1人あたりコーヒー消費量は年々増加し、平成18年は1週間に約10杯。これまでコーヒーメーカーといえばドリップ式が主流だったが、西野豊秀専務理事は「エスプレッソを主体としたコーヒーチェーンやイタリア料理店などでその味になじんだ人が、家庭でも飲むようになったのでは」と指摘する。

価格や機能が多様化するなか、最初の1台を購入するなら、どれがいいか。ヤマギワリビナ本館の斎藤博マネジャーは「まずは誰でも失敗なく作れるポッド式などがおすすめ。目的や用途に合わせ、じっくり選んでほしい」と話している。

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