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中学1年と高校3年生対象にワクチン
はしか2000人突破 南関東中心、拡大も
2008/2/27 産経新聞  東京朝刊
全国のはしか患者の報告数が今年に入って約2200人に上り、南関東を中心に流行の兆しが出ていることが、国立感染症研究所が26日まとめた速報値で分かった。

研修所では「はしかの流行期は春から夏にかけて。現状のままでは3月から4月にかけて流行がさらに拡大する可能性が高い」として、ワクチン接種を呼び掛けている。

速報値によると、年初から2月17日までに報告された患者は2119人。地域別にみると神奈川県が807人と突出して高く、次いで福岡県280人、北海道223人などと続いている。

神奈川県の流行は、2月に入って、東京都、千葉県、埼玉県といった南関東全域に広がりを見せており、感染研で注意を呼びかけている。

年齢別では15〜19歳が24%、10〜14歳が23%と、10代の若者による感染が全体の半数近くを占めた。感染者の半数以上が過去にワクチンの接種歴がなかった。

はしかは昨年、10〜20歳代で大流行し、多くの高校や大学が休校する事態となった。

そのため、厚生労働省は今年から全国の医療機関に、はしか患者をすべて報告するよう求めている。また、今年4月から5年間、中学1年と高校3年生を対象に、ワクチンの予防接種を行うことを決めている。

日本のはしか対策は世界各国に比べて遅れており、医療関係者の間では深刻な国際問題にもなっている。米疾病対策センター(CDC)は先週、米国で昨年流行したはしかの感染源が、米国に遠征試合に出掛けた日本の少年野球の選手だったと報告をまとめたばかり。

感染研では「個人旅行に加え、修学旅行で海外に行く学校も多い。ワクチン接種への学校関係者の協力をお願いしたい」としている。

インフルエンザは終束
今冬のインフルエンザの全国的な流行が、すでに2月上旬にピークを迎え、小規模な流行のまま終息局面に入ったとみられることが、国立感染症研究所の26日のまとめで分かった。

それによると、全国平均のインフルエンザ患者数は2月17日までの1週間で1医療機関当たりの報告数が9・51人と、今冬のピーク値である2月3日までの17・62人から2週連続で減少した。

過去10シーズンの流行ピークに比べると、平成12〜13年冬のピーク(10・59人)に次いで低い報告数となった。

今冬のインフルエンザは、例年より1カ月以上早い昨年11月下旬、「ソ連型(A型)」のウイルスによる流行が始まったが、全国的には小規模にとどまった。

ただ、地域別にみると九州地方では、2月17日までの1週間でも、1医療機関当たりの報告数が20人を超えたままの流行状態が続いている。

国立感染症研究所の安井良則主任研究官は「今月から来月にかけB型インフルエンザが出てくる場合がある。まだ注意が必要だ」としている。

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