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「カッコイイ」10代支持
日テレ系ドラマ「斉藤さん」平均視聴率15%超 
2008/2/27 産経新聞  東京朝刊 by 安藤明子
観月ありさが「NO!」と言える幼稚園児の母親を演じる日本テレビ系「斉藤さん」(水曜後10・0)が視聴者の間で予想外の反響を呼んでいる。主ターゲットの主婦からの共感・応援メッセージが相次ぐ一方、想定外だったティーン層から「斉藤さん、カッコイイ」コールが続々…。平均視聴率15〜17%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)のスマッシュヒットとなっている。


「すごく個性的なキャラクターなので、最初はどう演じればいいのか、受け入れてもらえるのかと心配でした。でも、『すっきりした』とか、たくさんの反響をいただき、正義感とか正しいことを求めている人は多いんだなというのが実感です」

主演の観月は反響の大きさについてこう話す。

他人の迷惑を顧みない若者、それを見て見ぬふりをする大人たち。そんな世の風潮に群れることなく、悪いことは悪いと言う主婦「斉藤全子」を主人公にした社会派同名漫画(作・小田ゆうあ)が原作。

日和見派ママにミムラ、アンチ斉藤派ママに高島礼子、不良高校生のリーダーに山田親太朗らを配したドラマは1月9日にスタート。新年特番が並ぶ中で15・3%をマーク。翌週、自己最高の17・4%を記録した後も15〜16%の間をしっかりキープしている。

ドラマのメーンターゲットである20〜40代の主婦からの反響は「斉藤さんに勇気づけられた」「自分のダメさに改めて気づいた」などが大半。「言い方がストレート過ぎる」「現実にはあり得ない話」との反論もあるが、主婦たちの声に次いで目立つのが「斉藤さんみたいな人がいたら日本は変わると思う」といった10代男女からの斉藤さん賛歌。

こうした茶の間の反響に、担当の西憲彦プロデューサーは「ティーンが見るとは思わなかった。日本人はまだまだ正義感が強いと思った」と驚く。自身、2歳の子供の父でもあり、「子供を抱いて歩いていると自転車の暴走、繁華街での歩行喫煙など、日本はこんなにもマナーがない社会だったのかと思った」。そんなときに出合ったのが今回の漫画原作だったというわけだ。

だが、「根っこのテーマはあくまで母としての愛情の深さ」と西プロデューサー。「最終回(卒園式)まで日常を切り取った話を積み重ねることで、何かを感じてもらえたら」と視聴者の“正義”に期待している。

観月は「ライトな感じのドラマが多い中、こういう社会派のドラマをたくさんの方に見てもらえて本当にうれしいです」と話している。

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