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「犬がいるだけで穏やかに」
映画「犬と私の10の約束」俳優、加瀬亮に聞く
2008/3/13 産経新聞    大阪夕刊 by 福本剛
犬から飼い主へのお願いを表した詩「犬の10戒」をもとに、犬と少女の10年にわたる交流の日々を描いた映画「犬と私の10の約束」。「犬がいるだけで穏やかな空気が流れた」と、犬の癒やしで挫折から立ち直る青年を演じた加瀬亮はいう。少女時代のヒロイン役、福田麻由子も交え、思いを聞いた。

「犬と私の10の約束」の撮影を振り返った加瀬亮と福田麻由子。中央はソックス役のゴールデンレトリーバー
「犬と私の10の約束」の撮影を振り返った加瀬亮と福田麻由子。中央はソックス役のゴールデンレトリーバー

≪函館。14歳のあかり(福田)の家に子犬がやってきた。ソックスと名付けた子犬と「10の約束」をしたあかり。母の死や仕事の苦労、恋人の事故など多くの壁にぶつかる彼女だが、近くにはいつもソックスがいて…≫

文字どおり、犬との触れ合いがテーマの同作品。だが、「自宅で3匹飼っている」犬好きの福田でも、子犬時代のソックスにはてこずらされたという。実際、「40回もやり直したり、なめてもらうため顔や指におやつを塗ったこともあった」と苦笑する。

それでも、「犬は素直に気持ちをぶつけてくれるので、新鮮で勉強になった」。そして、「ソックスがいたから、あかりも大きくなっていけた」と言葉を強めた。

一方、大人になったあかり(田中麗奈)の恋人で、ギタリストとして成功しながらも交通事故で挫折を味わう進役の加瀬は「学生時代、自分もウインドサーフィンのプロになりたかったが、海外選手を見て無理と分かった。でも、そのあと舞台を見に行って感動し、新しい毎日が始まった」と、自身も挫折を克服した貴重な経験を披露。

そのうえで、「自分と役柄の距離を見定め、埋める方法を探った」とし、「彼の中心を担うのはギター。だから、それに多く触れて生活している姿をつかもうとし、犬といる心地よさも感じようとした」と振り返った。

共演に豊川悦司、池脇千鶴ほか。本木克英監督。15日から大阪・梅田ピカデリーなどで公開。

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