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SFでもアクション健在
映画「ジャンパー」リーマン監督に聞く
2008/3/17 産経新聞    東京朝刊 by 岡田敏一
本国でも大ヒット中の米SF作品「ジャンパー」(公開中)。世界中のどこへでも瞬間移動できる特殊能力を持つ人々(ジャンパー)と、彼らの抹殺を図る組織との攻防をスリリングに描く。監督は「ボーン・アイデンティティー」などスパイ系作品で知られるダグ・リーマン。「実は僕が初めて自分で企画を立てた作品なんだ」と満足げに語った。

見どころは斬新な瞬間移動の映像。「ジャンパー」のワンシーン
見どころは斬新な瞬間移動の映像。「ジャンパー」のワンシーン

ダグ・リーマン監督
ある日、瞬間移動の能力に開眼したデヴィッド(ヘイデン・クリステンセン)。豪州でサーフィンし、エジプトのスフィンクスの上で日光浴。その直後、ロンドン、渋谷と世界中を一瞬で移動する楽しい日々を満喫(まんきつ)していたのだが、彼ら“ジャンパー”を狙う組織パラディンの精鋭エージェント、ローランド(サミュエル・L・ジャクソン)らが執拗(しつよう)に彼らの命を狙う…。

「使い古された題材だけど、全く新しい視点で描いたんだ。特殊能力を得たとたん、普段着で銀行強盗に走るという人間臭さにひかれるね」と監督。

CGに頼らず、肉体を使ったスタントアクションを多用した点が評価された「ボーン−」。その路線は健在で、SFというジャンルにもかかわらず、今回も、特殊撮影を極力避けたという。

「世界各地を瞬間移動する場面はコンピューターを使えば簡単だが、あえて現地で撮影し、そこに全く新しい撮影による場面を加えた」。本国では多くの批評家が「ボーンのシリーズとマトリックスを組み合わせた面白さ」と評している。

世界の名所のひとつとして渋谷や秋葉原、お台場も登場するが「東京はいま、ニューヨークよりイケてる旬の街だよ」と語る。「ボーン・シリーズもそうだけど、ハリウッドでは最近、世界を駆けめぐるグローバルな作品がブームだね。でも悲しいかな、ほとんどの米国人は今も米国以外の国のことには全く興味がないようだよ…」

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