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「大決戦!超ウルトラ8兄弟」
ウルトラマン 昭和、平成 豪華な共演
2008/5/15    産経新聞東京朝刊 by 草下健夫
ウルトラマンシリーズの新作映画「大決戦!超ウルトラ8兄弟」が9月に公開される。2年前の前作では昭和のウルトラ兄弟も登場し“お父さん世代”の反響を呼んだことから、今作は平成のウルトラ兄弟を増やし、総勢8兄弟が集結。当時の俳優も勢ぞろいする「懐かしく楽しい、絢爛(けんらん)豪華な作品」(八木毅監督)に仕上げた。

「来年は古希を迎えるのに、今も街や駅でエールを送ってもらっている」

42年前にウルトラマンを演じた俳優、黒部進が、製作発表会で感慨深げに語ると、ウルトラマンAの高峰圭二も「前作(ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟)ではチビッコより大人のファンが多かった」と応じ、衰えぬ人気をアピールした。

今作にはウルトラマン、セブン、帰ってきたウルトラマン、A(エース)の昭和組に加え、ティガ、ダイナ、ガイア、メビウスの平成組が集結。変身する隊員は平成のシリーズのみならず、黒部や高峰ら昭和のシリーズも含めてテレビ放映時のキャストが演じる。

オリジナルにはなかった隊員の“その後”も見どころ。例えば、「ウルトラセブン」で心を通わせていたモロボシ・ダン隊員(森次晃嗣)とアンヌ隊員(ひし美ゆり子)が実は結婚していた、といったサプライズも盛り込んだ。合体変身でウルトラマンAとなった南夕子隊員(星光子)ら、当時のヒロインもスクリーンに。

八木監督は「ただ懐かしいではなく、過去から今につながって、夢がかなうというテーマも込めた」という。

ウルトラシリーズの見どころの1つといえば、精巧な町並みのミニチュア。八木監督は「ミニチュアワークは、円谷プロの伝統の総決算のつもりで臨んだ」。 一方で、昭和の町並みなどには最新のCGをふんだんに活用したといい、特撮面でも昭和と平成の技術の“共演”となりそうだ。

鈴木清チーフプロデューサーによると、前作は神戸の震災復興記念の作品のため、神戸の街を破壊するわけにいかない事情があった。横浜が舞台の今作は「8兄弟もの共演はおそらく最後。その意味もあり、総決算と考えて派手に暴れさせた」という。

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