７５歳、演劇に情熱

仲代達矢さんに文化功労顕彰状

2008/1/10　産経新聞 　速報

昨年文化功労賞に選ばれながら、仕事で受賞式に出席できなかった仲代達矢さんに顕彰状を授与。授与後は大臣らと懇談した＝千代田区霞ヶ関の文部

文部科学省は１０日、平成１９年度の文化功労者に選ばれた俳優の仲代達矢さん（７５）に顕彰状を授与した。仲代さんは昨年１１月の顕彰式を地方公演のため欠席。この日は東京・池袋の芸術劇場で公演中の「無名塾ドン・キホーテ」のけいこの合間を縫って文科省に足を運んだ。

渡海紀三朗文科相らと懇談した仲代さんは、最近の活動について「４月まで（公演数）１３３回の長旅を続けております。去年の１２月に７５歳になり、老骨にむち打っています」と淡々と話した。

俳優養成のため主宰する無名塾は、今年で創設から３３年。「通り過ぎていった子供たちは１５０人ぐらい。最初に入ってきた子は５０歳になった」と感慨深げな表情を浮かべ、若手の指導については「基礎の３年は芝居漬けで、アルバイトはなし。朝５時に来いと言ってけいこをさせている」と、変わらぬ情熱を示していた。

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