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「ヒーローの原点」を意識 
NHK木曜時代劇「鞍馬天狗」主役に野村萬斎
2008/1/15 産経新聞  大阪夕刊 by 池田祥子
中高年なら、だれもが時代劇のヒーローとして懐かしがる「鞍馬天狗」が、17日からNHK木曜時代劇(毎週後8・0)でスタートする。おなじみの黒頭巾(ずきん)姿で白馬に乗って現れ、悪を退治する鞍馬天狗を演じるのは、狂言師の野村萬斎。最新の撮影技術も駆使し、現代の感覚にもあった作品となった。

鞍馬天狗役を演じる野村萬斎(中央)ら出演者たち
鞍馬天狗役を演じる野村萬斎(中央)ら出演者たち

≪零落した公家の嫡男で、父を叔父に殺され、幼少時から鞍馬山中で武術の鍛錬をしていた小野宗房は正義感から悪を退治することを誓う。山を下り、幕末の京都で長州藩士・桂小五郎と出会い、浪人・倉田典膳と名乗る一方で、悪党が現れるや無敵の剣士・鞍馬天狗に変身する…≫

原作では、宗房と鞍馬天狗は別人だが、脚本を担当した古田求は「鞍馬天狗の正体が良くつかめないので(宗房と鞍馬天狗を)ひとつにした。桂だけが正体を知っていて、倉田と鞍馬天狗、その間を桂がつなぐ−という図式を作った」と話す。

主演の萬斎も「宗房が倉田になり、それが鞍馬天狗になる。3段ギアチェンジみたいですが、そういうところがひねりでもあるし、演じがいがある。今回はヒーローたるものの原点、という認識で演じた」と語る。

出演は野村のほか、桂役に石原良純、宗房のいとこの白菊役に京野ことみ、近藤勇役に緒形直人、土方歳三役に杉本哲太ら多彩な顔ぶれだ。

NHK大阪放送局制作、松竹京都撮影所発の時代劇第6弾にあたる「鞍馬天狗」は、3月6日までに全8回放送予定。しかし、NHKは木曜時代劇を3月でいったん終了し、別の曜日に移して30分に縮小して放送する方針。今シリーズが45分間枠として最後になる。

「鞍馬天狗」チーフプロデューサーの古川法一郎は「時代劇衰退といわれるが、現代に失われた人情を描く時代劇があっていいはず。今回は、その中でもヒーローもののかっこよさを描けた作品になった」と話す。

第1話「天狗参上」では、鞍馬山を下りた宗房が、新撰組に追われていた桂小五郎を助け、父の元屋敷が、今は「化け物屋敷」と呼ばれていることを聞かされる。

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