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医薬各社「飛散前に飲む」PR 
スギ花粉、今春は3倍!? 初期療法で症状軽く
2008/1/16 産経新聞  東京朝刊
子供からお年寄りまで日本人の5人に1人が悩まされているという花粉症。昨夏の猛暑で、今年のスギ花粉の飛散量は昨年の3倍になる地域もあるとか。飛散が本格化するのは3月ごろだが、医薬各社は症状が悪化する前から薬を服用する「初期療法」を広告・パンフレットなどで広めている。鼻炎薬などに医療用成分の配合が認可されたことで、大衆薬メーカーも自社製品の効能をアピール。医療費抑制、人口減少で頭打ちの国内市場で、例外的に成長が見込める花粉症ニーズの掘り起こしに期待している。


1月にも飛散
環境省などによると、今春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、東海から関東、東北では昨年の1・5〜3倍になる地域が多い。また、NPO花粉情報協会は「温暖化の影響でスギの開花が早まり、花粉の飛散開始も年々早まっている。地域によっては1月下旬には飛散が始まる」と指摘する。

英系グラクソ・スミスクラインは、こうした花粉飛散情報とともに、医療機関でパンフレットを配るなどして、「初期療法」の啓発に力を入れている。症状に応じて薬剤を組み合わせ、早めに処方を受けることで、大量飛散期にも大きな苦痛なく日常生活を送れるとの専門家の見方を提唱している。

初期療法の柱となるのは「第2世代抗ヒスタミン薬」などの鼻炎薬。花粉症の原因となる体内物質の生成を抑える薬で、花粉の飛散開始、初期症状の段階から服用することで最盛期の薬の量を減らす。副作用の強い薬を使わないで済むなどの効果もある。最近では花粉が初観測される1月から処方する医師も増えており、花粉飛散量の増加もあって「年によってばらつきはあるが市場全体は平成12年から18年で18%増」(協和発酵工業)と成長している。

薬局でも早め
医師の処方箋(せん)なしで薬局で購入できる大衆薬の鼻炎薬にも、実は、初期療法の効果が期待できる成分が配合されている。

大正製薬の「パブロン鼻炎カプセルZ」や、ロート製薬の「アルガード シールド鼻炎内服薬」などがそれだ。法律上、大衆薬は「初期療法」のなかに予防効果をうたえないが、町の薬局でも花粉症対策で鼻炎薬を求める人が増えているという。

東京・銀座のドラッグストア、マツモトキヨシ銀座5th店の薬剤師、斉藤由佳さんは「インターネットやCMなどの効果もあって、ひどくなる前に服用する需要が増えている」と話している。

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