初版から“在原行平の伝説の舞台”正解は「須磨」
広辞苑にも筆の誤り 「芦屋」の項
2008/1/21 産経新聞
東京朝刊
11日発売の岩波書店の国語辞典「広辞苑第六版」の「芦屋」の項目の記述に誤りがあることが分かった。兵庫県芦屋市を平安時代の歌人、在原行平の伝説の舞台としているが、正しくは「須磨」が舞台だった。岩波書店によると、昭和30年の初版から50年以上、同様の説明が掲載されていたという。
広辞苑第六版の「芦屋」の項目では「兵庫県南東部の市」「在原行平と松風・村雨の伝説などの舞台」と記述。ところが行平に愛された松風・村雨姉妹の伝説の舞台は須磨(現在の神戸市)だった。行平の弟、在原業平には芦屋の娘を愛したとの伝説があり、これと混同した可能性がある。
岩波書店は誤記を認め「なるべく早い時期に修正を検討したい」としている。
広辞苑第六版は約10年ぶりに改訂され、予約注文だけで30万部を超えるなど注目を集めている。
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