海外チーム「空気、食に不安」
五輪合宿 日本が人気
2008/1/21 産経新聞
東京朝刊
8月の北京五輪開幕直前、調整のための合宿地として日本を希望する海外チームが相次いでいる。8カ国の合宿がすでに決まったほか、10カ国以上のチームから打診がある。五輪の競技会場や周辺は希望が集中し練習場所の確保が難しいことに加え、「大気汚染や食の安全に対する不安」を理由に挙げるチームもあり、中国と時差が1時間の日本に人気が集まったようだ。日本の各都市も誘致活動を展開しており、合宿はさらに増えそうだ。
日本での合宿が決まったのは米国、英国、アイルランド、スウェーデン、フランス、ドイツ、オランダ、ギリシャの8カ国。陸上や水泳、カヌーなどのチームが7〜8月に来日する予定。
スウェーデンの19競技のチームとオランダの陸上チームは福岡市などの施設を利用。ドイツの陸上は約100人が北海道の士別、芦別両市に8月半ばまで2週間滞在する。英国の水泳は大阪市、米国のカヌーは石川県小松市で合宿。フランス柔道の合宿地は、長く交流のある奈良県天理市の天理大に決まった。
岩手県花巻市で合宿するギリシャのボートは、日本チームのコーチが兼任で指導。アイルランドの陸上は松江市で調整する。
バーレーンとフランスの陸上は、昨夏の陸上世界選手権大阪大会前に合宿した山形県上山市、岐阜県高山市でそれぞれ検討している。標高の高い岐阜県高山市にはフランスの陸上チームから昨年12月に打診があった。チームは昨夏の陸上世界選手権大阪大会の際も直前に合宿している。高山市ほどの標高ではないが、高原地帯にトレーニング施設を整備してきた山形県上山市には、バーレーンの陸上チームから打診があるという。
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