新年に入り、春のコスメアイテムが出そろってきた。春らしくパステルカラーが主流だが、今年は成分にパールやラメが使われているものが多く、透明感を演出できそうなアイテムが多い。まだまだ寒い日が続くが、毎日のメークから春の気分を先取りしてみてはどうだろう。
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今年の春コスメは、どの色もパールやラメが多いため、明るく透明感がアップするという=東京・新宿高島屋1階コスメティックカウンター |
ピンクとブルー
新宿高島屋は本館1階で国内外計34の化粧品ブランドを展開。春のコスメは1月中旬から2月上旬に集中して新色が発売される。来店していた女性会社員(38)は「春は限定色も多いので雑誌で見て気に入ったものを実際に見たくて早めに来ました」と話す。
同店によると、今年の春コスメを大別すると、ブルー系を多用した「Sexy&Cool」と、ピンクがメーンの「LadyPink」。例えばアイシャドーでは、今年は1つのパレットにブルーかグリーン系が入っているものが多い。特にブルー系は夏の定番カラーだが、カラフルな色使いが流行しそうな今春のファッショントレンドに合わせ前倒しになった格好だ。一方、春コスメの主役であるピンクでも、ブラウンと組み合わせて落ち着きを出すのが今年流のようだ。ブルー系で凛とした大人の表情を演出してもよし、ピンクをメーンに大人のかわいさを出してもよし。
顔全体が明るく
そしてどのコスメにも共通するポイントが“透明感”だ。今春の傾向としてコスメ全体に「白」が多く、透明感を前面に出す。ただし、口紅やシャドーなど色の表示は「ホワイト」でも、唇や肌につけると光の強弱で薄いピンクや紫に見えるようになっている。
白以外でも、アイシャドーの大半がどんな色にも細かいパールやラメがたくさん入っているため、まぶたに乗せると顔全体が肌が透けたように明るい印象になるから驚きだ。アイメイクの際、カラフルな色使いに抵抗感がある人は、下まつげの生え際にシャドーのポイントカラーを使うと派手にならないという。
ただ、春コスメでどれだけ透明感を出せるかは、実はこの時期の肌の手入れ次第だという。同店コスメティックアドバイザーの眞岸由紀子さんは「春先は乾燥肌や花粉症など肌のトラブルが多い時期。今から肌の調子を整えておけば今年は昨年以上に化粧を楽しめる」とアドバイスする。
オーガニック
一方、メークの色使いではなく、植物の香りを楽しんで春の気分を感じられそうなのが、植物など天然素材を使ったオーガニックコスメだ。
欧米のメーカーを中心に約500アイテムをそろえるオーガニックコスメ専門店の「シンシアガーデン」(東京都港区)では、スイス・アタノール社のエーデルワイスを使ったクレンジングや美容液などが人気。抗酸化作用が高く、肌のシミやくすみが気になる人向けだという。
同店広報の岩壁麻依子さんは「オーガニックコスメは季節を問わず、さまざまな植物を楽しめるのも魅力。自分が心地よく感じる香りを選んで使えば、肌にいいだけでなくリラックス効果もある」と話している。