スープ、おかゆ…
ショウガ入り食品続々 手軽にポカポカ
2008/1/21 産経新聞
東京朝刊
21日は1年で最も寒いといわれる「大寒」。冷え性に悩む人にはつらい季節が続く。そんな人の強い味方になるのが、保温効果があるショウガ。昨年からショウガ入りの食品が相次いで登場しており、若い女性に人気になっている。
ブームの先駆けとなったのは、永谷園が昨年6月に関東地方限定で発売したスープ飲料「『冷え知らず』さん」シリーズ。職場の冷房などで真夏も冷え性に悩む女性を中心に支持を得た。11月に全国発売を開始したところ、2カ月で販売目標の2・5倍となる100万食を売り上げた。
ショウガは昔から、体を温める生薬として知られている。体内から体を温める食品として注目されていたが、すり下ろす手間が面倒だった。永谷園は「昼食時に、手軽にショウガを食べられる点がうけた」と人気の背景を分析。今月15日からは、新商品として「『冷え知らず』さんの生姜ぞうすい」を発売し、冬場の需要を取り込む。
大塚食品も昨年9月から「コラーゲンでお肌にごほうび しょうがのおかゆ」を販売している。
スターバックスコーヒージャパン(東京都渋谷区)も、11月に期間限定で「ジンジャーブレッド ラテ」を発売するなど、ショウガを使った商品が続々と登場している。
市場調査のマクロミルが20〜30代女性に実施した体の不調や悩みに関する調査によると、冷え性に悩む人は「肩こり・腰痛」「肌荒れ・くすみ」に次ぐ第3位で、3人に1人が冷え性に悩んでいるという。
寒さが一段と厳しくなる時期だけに、ショウガ人気は当分続きそうだ。
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