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福島三郎作・演出
舞台「二人の約束」3人で演じる
2008/1/29 産経新聞  東京朝刊 by 柳谷昇子
中井貴一、段田安則、りょうが共演する3人舞台「二人の約束」が2月3日から東京・渋谷のパルコ劇場で上演される。福島三郎作・演出の心温まるコメディーだ。

舞台で初共演する中井貴一、りょう、段田安則(右から)
舞台で初共演する中井貴一、りょう、段田安則(右から)

古物商の中年男・小太郎(中井)はいまだに独身。小学生のとき、幼なじみの女の子とタイムカプセルを埋め、30年後に一緒に掘り起こして結ばれる約束をした…つもりだったからだ。小太郎の家には隣家の出戻り娘・めぐみ(りょう)が出入りし、なぜか記憶喪失の男・大作(段田)が住み着く。そんな中、タイムカプセルを掘り起こす日がやってくる。

中井と段田が福島作・演出の二人芝居を始めたのは平成13年の「二人の噺」。泥棒と落語家のやりとりを見せるコメディーで、2年後に再演もされた。今回は客演に初舞台のりょうを迎え、4年ぶりの新作に挑む。

中井は「ぼくたちの中では『劇団二人』と呼んでいるんですが、これでりょうさんがハマってくれれば『劇団三人』になるかも(笑)。大きなテーマは“約束”。人を思うこと、信じる心など、人情的な部分もあり、3人のボケとツッコミが入れ替わって笑いにつながる。どう面白く導線を作るか、いかに観客を飽きさせないようにするか、動きを積み重ねていきたい」と話す。

段田は「おっさん2人より、みめ麗しい人がいてくれた方がいいでしょう」と笑わせつつ、「大きな仕掛けがあるわけではなく、テンポもゆっくりめの会話劇。ちょっと古いかもしれませんが、日常の笑いが詰まっているコメディー。うるっとしつつ、最後にぐっとくるような、こういう笑いもあるんだなと思ってもらえたら」。

一方のりょうは、これが初舞台。「思い切ってチャレンジしてみよう」と決めたはいいが、「舞台の上でセリフを忘れてあたふたする悪夢を何度も見ました」と苦笑い。クールに見えるが、実は笑い上戸らしく、けいこ場では中井と段田の掛け合いに吹き出してしまうこともしばしばとか。「最悪の事態は夢で経験したので、今後は悪い方に考えないようにしたい。違和感なく溶け込めたら。この舞台が終わったとき、自分がどう変わっているか楽しみです」

また、中井は「芝居を見終わって、何となくにこやかに食事をして、寝て、そして忘れる。その何時間かが、電球の明るさというより、ろうそくのように心に明るく灯(とも)る作品になれば」と話している。

24日まで。TEL03・3477・5858。

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