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2月1日から受け付け
未成年者の喫煙ストップ 「タスポ」申し込み開始
2008/1/31 産経新聞  東京朝刊
自動販売機でたばこを買うときに必要となる成人識別ICカード「タスポ」の申し込みが、2月1日に全国で始まる。未成年者の喫煙防止のため、業界団体の日本たばこ協会などが3月から全国で順次導入、7月以降は自販機の読み取り部分にタスポをかざさなければ、購入できなくなる。

たばこ業界が導入するICカード「タスポ」の読み取り機能付き自動販売機
たばこ業界が導入するICカード「タスポ」の読み取り機能付き自動販売機

タスポは「たばこのパスポート」の意味を込めた造語。たばこ店の店頭などに置かれた申込書に必要事項を記入。身分証明書など本人確認ができる書類のコピーと顔写真を添えて日本たばこ協会に郵送すれば、約2週間後に顔写真入りのカードが手元に届く。

発行手数料、年会費は無料。電子マネー機能も備え、対応自販機で2万円を上限に1000円単位でチャージ(入金)できる。全国で約2700万人とされる喫煙者の7割以上の利用を見込む。

日本たばこ協会は「たばこを買った未成年者の7割以上は自販機を利用」としており、タスポ導入の“抑止力”に期待を寄せている。

ただ、カードの貸し借りや未成年者が親のカードを不正に使うなどの“抜け穴”も。業界はカードの不正流通などを防ぐため、ネットオークション大手のヤフーや楽天など各社との間でタスポの出品を禁じる協約などもすでに結び、「あらゆる対策に先手を打ちたい」(日本たばこ産業)としている。

識別機能付き自販機の導入も急ピッチで進んでおり、昨年末時点で全国約52万台のたばこ自販機への導入率は67%。7月までに100%を目指す。業界を所管する財務省も7月以降は識別装置のない自販機の設置を認めず、違反者には営業停止や販売許可取り消しなどの行政処分をする構えだ。

タスポの導入で「カードを持つのが面倒な愛煙家がこちらに流れてくる」(コンビニエンスストア業界)との見方もあり、購入時にレジでの年齢確認などの徹底が課題となりそう。

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