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報道と制作がタッグ 
NHKドラマ「刑事の現場」寺尾聰、森山未來主演
2008/1/31 産経新聞  東京朝刊 by 松本明子
警察が大きな危機を迎えている。団塊世代の大量退職により、ここ数年で全刑事の4割、約10万人のベテラン刑事が現場を去り、世代交代の波が押し寄せている。そんな厳しい現状を伝える作品が、NHK土曜ドラマ「刑事の現場」(3月1日から全4回、後9時、初回のみ後9・15)だ。過去に「クローズアップ現代」などでベテラン刑事の退職を取り上げ反響を呼んだ名古屋放送局で報道と制作が垣根を越えて協力。さらに愛知県警のバックアップも得てドラマ化が実現した。

寺尾聰(左)と森山未來
寺尾聰(左)と森山未來

テーマは、どのようにして刑事の「技」と「魂」を伝えていくのか。ベテラン刑事、伊勢崎(寺尾聰)と若手刑事、加藤(森山未來)が地方の所轄警察署を舞台に人間の心の闇が引き起こす難解で痛ましい事件に挑んでいく。

「人の痛みを知りながら成長する若手、その姿を温かく見守るベテラン。世代を超えた友情を描きます」と制作統括の家喜正男。演出の柳川強は「捕物帖のサスペンスを描くのではなく、2人が醸し出す空気感や、リアリティーに基づいた事件、関係者など、あくまで『現場感覚』に重点を置いている」と説明する。

伊勢崎から「事件や人の心には表と裏がある」ことを教えられ、反発しつつも刑事魂を叩き込まれていく加藤。主演の寺尾は、まさに団塊世代で、森山とは、劇中の師弟関係の構図がだぶるが−。 

「寺尾さんとぜひ、ご一緒させていただきたいと思っていました。どれだけのものを盗んでいけるかが今回の目標でしょうか」と意欲満々の森山。

一方の寺尾は「年齢やキャリアはあまり関係なく、持っているものは分ける。教わるとかそういうことでもない。意見を出し合って、いいと思えば『いただきます』でいいと思う」とベテラン刑事さながらに気さくな兄貴的存在感を漂わせる。 ドラマはほかに池脇千鶴、宇崎竜童、真野響子らが出演する。

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