舘ひろし“伝説の狙撃手”に
初のTVアニメ化「ゴルゴ13」 来月スタート
2008/3/5 産経新聞
東京朝刊 by 松本明子
世界を舞台に活躍する狙撃手の物語を描いた劇画の名作『ゴルゴ13』が連載開始40周年にあたる今年、初めてテレビアニメとして登場する。放送は4月11日からの深夜枠(テレビ東京、前1・23)で、主人公のデューク東郷の声を担当するのが俳優の舘ひろし。原作者のさいとう・たかを氏から「ぴったりだ」とお墨付きをもらい、声優初挑戦となった。
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テレビに登場するわれらがデューク東郷。シブすぎる… |
「試したのか」「よし、わかった」。都内のアフレコスタジオで渋いスーツ姿の舘が低音で決める。
「子供のときから大好きな作品。光栄です。せりふが少なく、しゃべり方も無機質ですが、ニュアンスを入れ、一つひとつを大切にしたい」と舘。
「映画のアフレコで育った古い俳優」というだけあって、絵や人の動きに合わせてしゃべるのはお手のもの。アフレコ作業は順調に進んでいく。デューク東郷というキャラクターについては「クールでそれでいてこだわりを持っている。男としては非常に魅力的」と語り、自身と比較して「私はすぐにパニクるので、性格はまるっきり反対だと思います」と笑わせた。
寡黙で冷静沈着な超一流の狙撃手、ゴルゴ13は世界各国でさまざまな依頼を請け負う。狙撃成功率は99・73%。神がかった精度で仕事を遂行し、本名、国籍、年齢などすべてが謎に包まれた男だ。高倉健、千葉真一による過去2度の実写映画、劇場版アニメに続くテレビアニメシリーズ化で、昭和43年11月、小学館「ビッグコミック」誌に連載が開始されて以来、今年は40周年という記念の年になる。
松山進プロデューサーは「原作を逸脱しないように時代背景、思想を2008年版にトレースして、現代で活躍するゴルゴとして描いていく。陰影をつけ、光のあて方一つにも凝る。40から50代のコア層を中心に、金曜の夜ということで、大人の男性がゆっくりと見られるアニメを目指します」と話す。
1話完結の30分で1年間の放送を予定しており、海外でのDVD展開も視野に入れているという。
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