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ブーム乗り来館者続々
「落語みゅーじあむ」人気 大阪・池田市
2008/3/13 産経新聞  大阪夕刊
古典落語の舞台となった大阪府池田市に昨年4月オープンした市立上方落語資料展示館「落語みゅーじあむ」(桂三枝名誉館長)が、落語ブームに乗って人気を集めている。まもなくオープン1周年だが、来場者は1日平均130人を記録。同館は「大阪だけでなく近畿各県からもたくさん来館してくれています」と手応えを感じている。

「落語みゅーじあむ」に展示されている落語「池田の牛ほめ」に出てくる家のミニチュア=大阪府池田市
「落語みゅーじあむ」に展示されている落語「池田の牛ほめ」に出てくる家のミニチュア=大阪府池田市

池田市は、落語ファンならだれでも知っている「池田の猪(しし)買い」「池田の牛ほめ」の2つの演目の舞台となるなど落語にゆかりが深い。

このため「落語でまちづくりを」と昨年4月に同館をオープン。1階の奥が高座。席数は約100席で、毎月第2土曜日に公演を行っている。

まもなく開館1年を迎えるが、今年2月の来館者は合計約3200人。小学生の団体が訪れたり、兵庫や京都などの近県からも来館するほどの人気で、1日平均約130人、多いときは1日に約240人が訪れることもあったという。

資料類も人気のひとつで、「牛ほめ」のミニチュアが展示されているほか、蔵書は約1000冊。CDとDVDも合計で1000を超す。2階のライブラリーにはDVDプレーヤー9台、CDプレーヤー6台、資料検索やインターネット用のパソコンが3台置いてある。

毎日来て仲良くDVDを見て帰る夫婦もいるといい、この日訪れていた姉妹は「久しぶりに(笑福亭)松鶴さんが聞きたくなったので」と映画の帰りに寄った。

また同館では、アマチュア落語家入門講座も開催。今月15日には、初めての受講生約30人が同館で「発表会」を開き、一般の来館者を相手に高座を務める予定だ。

落語は、落語専門寄席「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)の盛況に加え、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」が好評。さらには、吉本興業が「うめだ花月」(同)に落語の定席「花形落語寄席(花花寄席)」をオープンさせるなど、ちょっとしたブーム。長く地域寄席にかかわっていた経験のある浦田康子プロデューサーは「落語の楽しさ、寄席の楽しさを多くの人に知ってもらいたい」という。

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